写真と空と自転車と

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桧スピーカーをチューニングする。03

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ひと月の休憩をはさんで、3ヶ月かけてあれこれ実験してきました

・バスレフダクトの調整。 
・側板の補強する。 
・吸音材。
・内部の定在波をなくすこと。

この4点です。この4点だけでもの順列組み合わせと、どの程度やるのかが無数にあるので、Mさんが心配するように迷路に入っていくのです。今回はこの箱を活かすためのチューニングですから、方向性はわかりました。急がず慌てずのんびりやれば、音楽は体で聴くものだと思っているので、「体の声を聴け」がいい答えを出してくれます。


・箱の特徴を活かして密閉型で行く。
・補強材は少なくてもいい。中低音がよく響くように・・・・。
・吸音材は10-14個程度が上限。増やせば低音の締まりはよくなるが、音が前に出てこなくなりつまらない音になってしまうから。
・最後に解決していないのは、戸澤式レゾネーターでは取りきれなかった内部の定在波をなくす方法はいかに・・・・。


箱の内部に発生する定在波を取る方法ですが、今回は2面をつないで1つの曲面にしたので、3面のうち2面は平行面が無くなっています。しかし、左右の側板、1面だけは対策が必要です。今回の条件では一番簡単な戸澤式ジェネレータを3つ入れても効果が足りませんでした。定在波は内部の平行面で繰り返し反射することで起きる現象ですから、曲面で内部を仕切ることで平行面をなくすことですができるかもしれません・・・・これも実験。

定在波をなくす方法は他にもいくつかあって、一世を風靡したB&Wのマトリックス方式のように穴が空いた板で小部屋に仕切ることによって、消音器のような効果があります。小部屋の中で反射を繰り返すことで定在波を切ってしまうやり方です。マトリックス方式のもう一つの利点は、箱を強固な構造で固めてしまうことで余分な振動が起きないようにすることです。今回は過度に振動を抑える必要はないので構造的に強固なものは必要はありません。

そこで柔構造の薄板で内部を曲面に仕切るマトリックス方式を考えてみました。内部はL型に枠組みしてあるので曲面の隅と対角にある枠の間を曲面の薄板で区切るようにすれば、薄い仕切り板で振動を吸収しながら、定在波もなくなるはずです・・・・たぶん。

上図のように、入れてみる。



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180802 MarkAudio CHR70 V3 桧スピーカーをチューニングする。04
180802 MarkAudio CHR70 V3 桧スピーカーをチューニングする。03
180721-22 MarkAudio CHR70 V3 桧スピーカーをチューニングする。02
180510 MarkAudio CHR70 V3 桧スピーカーをチューニングする。01
180412 MarkAudio CHR70 V3 吉野桧厚突板曲物スピーカー、あともうすこし
180403 MarkAudio CHR70 V3 吉野檜厚突板曲物スピーカーのその後
180314 MarkAudio CHR70 V3 吉野檜厚突板曲物でつくるスピーカー
180105 MarkAudio CHR70 V3 心地よい音を聴きたい
171222 MarkAudio CHR70 V3 スピーカーの図面を描いてみた。

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by knos3 | 2018-09-09 11:00 | 木工所「折々」 | Trackback | Comments(0)

桧スピーカーをチューニングする。02

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北欧旅行から帰って1週間は、時差ぼけで昼夜が反転していました。無理に治さないといけない理由がないので、体が適応するのを自然にまかせて観察していると、すっかり元に戻るには2週間もかかりました。またチューニングをつづけています。まだまだ実験中といった方がいいかもしれません。

箱の特徴はだいたいわかりました。桧を使った箱の素性は素直な明るい音質でよく鳴ります。薄板を使った箱は中低音に豊かな響きを加えてくれるのでバスレフダクトは閉鎖して密閉型で行くことにする。さらに密閉型にすることでf0以下の深い低音も小さいながらも聴こえてきます。これは小口径ユニットでのバランスです。

箱に耳をつけると音楽のなかにジリジリとリンリンと聴こえる雑音が混じるが、その2種類の響きをどれだけ抑えるか、特にジリジリは内部の定在波なので出来る限り抑えることです。リンリンは心地よい倍音成分だろう・・・と考えているので活かす方向で。

箱に入れた補強をどこに?どれだけ?入れるか、余分な音ととして聴こえる響きをどれくらい締めるか。

解決方法として、まず音を落ち着かせるのに吸音材を入れてみます。これも実験。使うのはダイソーの羊毛フェルト、中国製ですが羊毛100%。天然素材の方が音にはいいはずです、安いし・・・。FELTRO DELA-COR:MONOCROMATICO CORES SORTIDASとポルトガル語、よく見るとDAISO BRASIl COMと書いてある。Imported from BrazilでMade in CHINAです。1個5gで4個入り、これを手で解いてふわふわの大きな毛玉にする。直毛で繊維がからまっていないのでより吸音効果はありそうです。

まずは6個、ユニットの後ろに2個、隅に2個ずつ。意外と効果があってこれだけでも随分静かになります。さらに6個いれると低音は適度に締まり、響きも残っている。まずまずのバランスになりました。曲によってはこれで充分という感じですが、ジリジリが残っている。

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1週間聴いてみて、まずまずですが、ピアノの最高音がキンキンと濁った音がする。チョン・キョンファのバイオリンもまだまだきつく耳障り。フォープレイとパット・メセニーはコレでも充分。ランパルのフルートソナタもこれでいい。木住野佳子のThe Blessed Worldは音がくっきりしない、濁りが混じって楽器の音がぼけているようです。Trijntje Oosterhuisの声もザラついている。やっぱりジリジリが残っているので、戸澤式ジェネレータをもう1個追加する。羊毛フェルトもあと2個づつ入れてみるがあまり変化はない。気持ち良く鳴るのですが、どうもすっきりしない。スピーカーのセッティングが少しでもずれると同じ傾向の音になるので、音の濁りがまだまだ残っている感じがします。とにかくジリジリがなくならないといけません。

こうして正面から音を聴き続けていると、音楽を愉しむ聴き方とは違った、科学的な分析する耳になっている。感覚よりも科学的に聴き考えることは、オーディオをもう一度考え直すいいきっかけになっています。

私が想うオーディオは、簡単なアンプで、小さなスピーカーで心地よく鳴ることです。もっと気軽に愉しめるオーディオがあってもいいじゃないですか。

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どこまでいけるか、さらに6個入れてみると、低音は締まり、量は減る。余分な響きが減っておとなしい音になるので、ボリュームを大きくしないと気持ち良く聞けません。音は整っていくのですが肝心の音楽が奥へ引っ込んでいくのはいけません。

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7月21・22日、2018大阪サウンドコレクションでハイエンドの音を聴いてみる。今時の傾向は、共振を極力無くして、強力なアンプの力で鳴らすという方向、ということがわかりました。ビシッと締まった低音、オーケストラの各楽器が聞き分けられるような分離の良い音、大音量が特徴です。できればふくよかな音の響きとピアニッシモでも活きの良い音が加われば、ほんとうにいい音楽が楽しめるのですが・・・・。それが両立しないところがオーディオの面白いところです。本来の目的はBOENICKE AUDIO W5 SEという木をくり抜いた小さなスピーカーを聴きに行くことでしたが、面白いスピーカーだったのでまた後で・・・・。

実験ですから羊毛フェルトをさらに4個、締まりは良くなり、よりおとなしいよい子になったがつまらん音になっていく。音量を上げていくと締まった低音は出るが、多すぎる吸音材は音の愉しさを失っていくので、ほどほどにしないといけません。

ここまでやって来て、やっぱり気になるジリジリというノイズは吸音材をいくら増やしても消えないことがわかりました。小さくもなりません。根本的に内部の定在波をなくすためには、戸澤式ジェネレーターでは無理なので、いくつか腹案はあるのですが、新たな方法を思案中。

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180802 MarkAudio CHR70 V3 桧スピーカーをチューニングする。04
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by knos3 | 2018-07-29 22:00 | 木工所「折々」 | Trackback | Comments(0)

ストリートの音楽 「Aske Julius」

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コペンハーゲン最後の日のつもりだった夕暮れ時、といっても午後8時半。食後のおいしいコーヒーを飲みにストロイエ通りStork Fountainの前へ。カフェでコーヒーを飲みながら、ほっと一息ついていると、歌声が聴こえてくる。風景に似合った、街角に響く音が心地よい。なにげに聴いていると、時としてファルセットになったり、よく通るいい声だ。

CDを持って帰りたくなって、両替所を探しにいく。一軒は終了していたのさらにもう一軒遠くへ。

しばらくするとPOLITIがきて撤収。帰り際にギターを乗せたクリスチャニアバイクで席の横をにっこり微笑みながらゆっくり走っていった、たぶんクリスチャニアの方向へ・・・・。

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by knos3 | 2018-07-12 09:00 | 北欧旅行 | Trackback | Comments(0)

吉野檜厚突板曲物スピーカーのその後

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年明けから忙しかった3ヶ月、峠を越えて落ち着いてきたので修行としての作業は終了しました。この1年間、学校とはまた違った緊張感のある製品を作る現場での作業を経験したことは、技術だけではなく多くのことを学ぶことができました。師匠、ありがとうございます。

自由制作に入って、年末からのスピーカー制作がまたはじまった。3ヶ月ほっておいたのですっかり忘れていて、1日考えて、まずは曲げた背板の取り付け。簡単な定規を作って図面通りに正確に組む・・・・修行の成果です。曲面に合わせてあて木を作り、枠とぴったり密着するように何度も摺り合わせする。手間を惜しまずぴったり合うまで接着しない・・・・これも修行の成果。背板は型からはずすと少し戻るので、大きなテンションがかかります。定規に枠を固定して、確実に後ろを止めて固まってから前を止める、図面の曲線に合わせて順に決めていく。当たり前のことですがすり合わせしておけば必ず合うのもです。

次に、3mmの薄い背板と側板を止めるためにヒノキのライニングを作って背板に接着する。昇降盤で挽き割った9.5x6.5の角材に横切り盤で切れ目を入れる、ピッチは5-6mmがいいようです。2-3mmでは力にならないから・・・・、力を加えるといくつか取れてしまって瞬間接着剤で補修してある。背板にも力木を入れる、側板と密着するようにライニングを切り欠いて、力木をいれるとポコポコという音からコンコンという音に変わる。ここは大事なところなんでしょうが、経験値がないので想像力を逞しくして、最後は感です・・・・。何事も実験ですから・・・・。


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180802 MarkAudio CHR70 V3 桧スピーカーをチューニングする。04
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by knos3 | 2018-04-05 18:30 | 木工所「折々」 | Trackback | Comments(0)

ノーベル文学賞

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あまり興味はないんですがノーベル賞のシーズンです。昨年はボブ・ディラン、今年の文学賞にはカズオ・イシグロという日系英国人が選ばれた。どんな本を書いているのか調べていると、ステーシー・ケントの名前が出てきた。まったく縁のない人かと思っていたが、ご本人はJAZZが好きで、ステーシー・ケントに詞を提供していた。新作のアイ・ノウ・アイ・ドリームにも詞を書いているが。数年前に出た、私の好きなアルバム「Breakfast On The Morning Tram」の5曲め、「The Ice Hotel」。不思議な曲名なので印象に残っていた。他にも朝の市街電車で朝食を「Breakfast On The Morning Tram」、「I Wish I Could Go Travelling Again」「So Romantic」、歌詞の内容はわかりませんが、どれも一風変わったタイトル。

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by knos3 | 2017-10-09 22:13 | Trackback | Comments(0)

Audirvana+のイコライザーを使って見る


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くっきりとしたベースラインを聴きたくなって、位相反転型から密閉型へ、ダクトを塞いで見た。低音の量感は減るがベースの音程がしっかり聴こえる。ボーボーッとした低音の雰囲気だけが出ている位相反転型の音とは違って、音楽を聴くにはこちらの方がいい。

これまでなんども、塞いだり開けたりしていたのは、密閉型にして減ってしまった低音の量感をイコライザーで持ち上げてみるが、鮮度が落ちた音がしっくりこない。活きのいい音が好きなので、何度も使ってはやめることを繰り返していた。

CDを買うときは必ず視聴したものだけしか買わないようになってから、店にあるヘッドフォンで聴いた音と、我家の音の違いを感じていた。ヘッドフォンは低音の再生が有利な構造をしているので、簡易なヘッドフォンでもなかなかいいバランスで鳴ってくれるのだ。音楽をバランスを良く聴くには低音の役割が大きいのだと思う。しっかりとベースラインを聴きとりたい・・・・。

ということで、再びAudirvana+のイコライザーを使ってみる。Audirvana+はダイレクトモードが魅力なのだが、イコライザーを使うとダイレクトモードは使えない。音の鮮度がやや落ちるが、元に戻すのは簡単なので、再びN-Band Equalizerを開いてみた。

聴きながら何度も調整して100Hz以下の低音だけを持ち上げる。40Hz、20Hzを+4db。華やかさがなくなるので高音は5000Hzから上を2-3db。GlovalGain(基準レベル)を-6dbに下げてあるので、+10dbほど低音と高音を持ち上げていることになる。チャントのフロアタムが低く響き、ネイザン・イーストは5弦ベースの低い音がズゥーンッとくる。ベースやバスドラが表に出てくると音楽が変わって聴こえるから不思議なものです。オーディオ的に気持ちのいい音になりました 。

嫁の首が縦にゆれてます。

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参考までにD130周波数特性
http://www.labsp.net/sub6.htmlより


by knos3 | 2017-09-30 20:00 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

「深呼吸の必要」 西山瞳トリオ パララックス 02

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西山瞳トリオ、パララックス、「SHIFT」を買って聴いてみた。複雑なリズムに乗って美しいメロディが流れる。なにより、違和感もなく自然に音が心に入ってくる。素直に聴ける音、透明な水のような音楽。今回のマルチンさんよりいい・・・・かな。

枚方生まれの身近なピアニストで、地元のジャズ喫茶「ブルーライツ」でライブがある。遠くて良く見えるモノより当たり前の身近なコトの方が大切に感じるこの頃・・・・。最新情報を追っかけているわけではないので、アンテナに引っ掛かるコトは多くはないが、人が良いというモノは一理ある。出会ったモノを見逃さないように常に爪は研いでおかないといけません。

今日はライブの日、早朝は雨、午後に向かって晴れ。15:00開演の昼のライブですから、どこへ行くにも自転車で・・・・。向かい風の淀川をゆっくり走っていくけば枚方なら20km、小一時間で着く。

せわしない生活のなかで心を開放できる空間に身を置くのもいい・・・・。目の前でやさしいブラシのシンバルがシャーンと鳴る、ピアノの音がいい。活きのいいベースの開放弦がドゥィーンと響きわたる。巨大なコンクリートホーン専用のオーディオ空間でのライブは、PAを一切使わないアコースティックな音が心地よく響く。大音量でもびくともしない、とくにノイズが交じらない透明なピアノの音がいい。

アクアスケープ、ロックアウト、TCT、シフト、ライトフライヤー、CDの曲を中心に、新曲が混じる。

変拍子の複雑なリズムが多いのでドラムとベースは大変そうですが、縦糸と横糸が織りなす緻密なアンサンブルがあり、その糸の上を自由に演奏が飛び交う。節目節目で糸の折り目のようにピタッと重なり合うドラムが特徴的で格好が良い。とやかく言っても言葉では表現できないので、好きな音楽です。

現代の上質なジャズとでもいうのでしょうか、洗練されたメロディが心地よく耳に響き、変拍子にのることでテンションが生まれ、そこが格好が良く、心地よく脳に刺激を与えてくれるのだ。

いいピアノトリオですね。

ブルーライツのセットリスト
Aquascape, Rock Out, Analemma, T.C.T., To The White Forest, Changing
My Favorite Things, Heavens Fall, Shift, Move, Wright Flyer
Aprilis


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by knos3 | 2014-12-02 22:22 | 音楽 | Trackback | Comments(0)