写真と空と自転車と

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最後に実習室の大掃除

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1年間のすべての実習が終わり、借りていた工具を返却して、実習場の大掃除・集塵機と機械の清掃。できる限りの掃除をして、次に渡していく。全てが終わってあとは修了式を残すだけ。

お世話になった先生たちと実習室。カンナの砥ぎから始まって、手加工と機械加工を合わせて違い棚を作りながら、できるか?できるようになれるか?という心配はよそに、できるだろう!という確信はもつことができました。全く初めての20人をここまで教え、後押しして、引っ張ってくるのは大変なことだったと思います。おふたりの先生には感謝しています。

さまざまな経歴と広い年齢層の同級生たちと、同じ目的を持ってともに歩むことが大きな力となりました。多くの仲間ができたことを嬉しく思います。学校を中心にして多くの人たちとつながることができたことも大きな財産です。

一番よく使った機械はアーテンドルフの横切り昇降盤、寸法精度が高い精密な加工には、順番を待ってもこの機械にお世話になった。使い始めは刃や定規の調整が出来ていなかったりしたけれど、使い慣れて正しく調整をすれば、軸が安定していて刃のブレがないので切削面がきれいなのと、定規の目盛りと実寸法が正確に合っているので、0,1mmの精度が求められる加工には実にいい機械なのだ。ただ、高価な機械なので、これが見納め・・・・。

今後はこの1年で奈良に工房を持ち、3年後に灯しびとの集いに出店することを目標にしています。たぶん・・・・。

充実したいい一年を過ごすことができました。ありがとうございます。

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knos3

by knos3 | 2017-03-29 19:30 | 学校 | Trackback | Comments(0)

写真の授業

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夏休み前の一学期最後の授業は、写真を撮る。人は重力の影響を受けながら、重力の方向で立っているわけで、垂直のものは垂直に、水平のものは水平に取らないと安定感がないと感じていしまう。だから、写真を撮るときの基本は水平と垂直を正しくフレームに入れること。建築写真は高層ビルであっても垂直線はあくまでも垂直に取ることが基本。

私の基本と同じ考えなので違和感なくいつものように撮ってみる。構内をスナップして歩く、普段見慣れた実習場が液晶の中に入ると違って見えてくる。ここで鉋で削り、鋸で切る、鑿でホゾ穴を彫るところまでで4ヶ月お世話になった作業台。毎日見ている安全第一、校内通路の波板スレートの陰、廃材置き場の赤錆の鉄格子。工場のような工業製品で組み立てられた簡素なつくりはこれはこれでいいものです。今どきのインダストリーデザインのイメージを頭に浮かべながら、真夏の日差しを通した光と影を感じる写真を自分のテーマにして・・・。、

スケッチでも、模型でも、水平と垂直がしっかり取れていないと、どこか不安定に見えてしまう、水平と垂直さえ守っていればものとして安定する。都会の高層ビルが並んでいるところはどの建物を見てもお互いに平行線、見事に地面に対して垂直に立っている。

写真をうまく撮るには姿勢から・・・・・。人の姿勢も同じバランスを取ってでまっすぐに立つ。つま先とひざの方向は同じ。前後の姿勢も背筋を反らずへそ下に力を入れて胸を反らずにまっすぐに立つことです。姿勢が基本、水平垂直が基本、同じことです。

今日のベストショットは提出した一枚目の作業台、お世話になってます。

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knos3

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by knos3 | 2016-08-05 17:13 | 学校 | Trackback | Comments(0)

梅雨の雲間

今月のお題 「夏の陰」

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朝の通学途中の田圃の一本道。青々と育っている稲を見ながら、毎日、鎮守の森の正面で一服していく、お気に入りの場所。

田植え前には飛びかっていたタケりはどこに行ったのだろうか。

実習は、鉋が終わって、鋸も今日終了。あとは鑿でホゾ穴を掘る、今月中に終わらないと・・・・。再来週は期末試験もあるし・・・・。

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knos3
by knos3 | 2016-07-15 22:04 | 学校 | Trackback | Comments(0)

丸太を買う

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学校で使う木材を丸太で買って製材してもらうことになり、吉野の上大木材産業株式会社で目の前で製材されていく現場を見学してきた。

製材していただく材木は昨年の土用の頃に伐採して1年間山の中で乾燥されたもの。吉野杉一本の上半分、元で直径58㎝、末は54㎝ほど、長さは4mある。そこから2枚ハギのテーブルの天板にするための板を厚さ60mmで挽いてもらう。製材の方法はタケノコ型の目にならないように木の目に沿って、板の幅が同じになるように板を挽いていくのだ。カットするラインがレーザーの赤い光で示され、メジャーで両端を測りながら、セットされた丸太を回転させ角度を変えて微妙な位置を決めていく。

丸太買いは切ってみないとわからない・・・・。位置が決まれば大きな帯鋸に通して、切断面が現れる瞬間を待つ。

帯鋸で挽き終わって板を外すときれいな木目が現れる。1度切るたびに応力で歪んだ面を挽き直して面を整える。丁寧な仕事だ。もう一枚挽くと、また新たな木目が現れる。

現れる木目がは大きな節が多く現れていた、中心に近いほど節が多くなるのは若いころの払われていない枝が節になって現れるのだそうだ。

片面の2枚目は節なしの木目が現れた。これで節なしが2面取れたことになる。

吉野杉の端材を鉋で削る練習をしてみてわかったことが、板目はならい目の板でも部分的に逆目がでるので鉋がけがむつかしい。杉の節は特に硬くて削りにくいし、節の周りは必ず逆目が出るのできれいに鉋がかからない・・・・。柾目がいいのは目の美しさもあるが、目が素直で加工がしやすく製品が美しく仕上げることができるからなのでした。しかし、腕のいい大工なら節でも板目でもなんなく鉋をかけられるらしい・・・・。やっぱり腕か・・・・。

目の前で製材していただいた板を自分たちが加工するして大きなテーブルに仕上げていくわけで、恵まれた条件でいい経験をさせてもらっている。節がある板は浮造りの白と黒の仕上げがいい・・・・柾目のところは白木のままも1台あるといいか・・・・と勝手に出来上がりの姿に想いをめぐらす。

合わせて6枚の板で1800mmのテーブルが6台出来るか・・・・。中心の厚い部分は脚になるらしい。

上大さんの話では、吉野杉の価格が高値の頃と比べると1/10にまで下がっている。国産材は高いという既成概念は昔の話で、安くなった今が国産材を使う絶好の機会なのだ。いい材が安く手に入れば、いいものを安く提供できるわけで、消費者する側にとってはいい時代が来たということです。

しかし、ただ安ければいいということではなくバランスが大切で、持続的に森を作る人たちと製材業、の生産が成り立つような、価格と生産量に落ち着くことができればいいのですが。

今できることは、まずは国産材、地元の吉野杉を使うこと。消費者に評価されるものを作ることです。吉野杉といえば、建材、樽、桶、割り箸、三法、純和風のイメージがあるので、吉野杉をどう料理するか・・・・、愉しみである。

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knos3

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by knos3 | 2016-07-04 20:33 | Trackback | Comments(4)

石見へ、専門校展。

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奈良の専門校展に行く。奈良は最低気温ー2℃、最高気温2℃と今日は今年一番の寒さ。南の方にあやしい雲がたなびいている。

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朝早くからいそいそと出かける。鶴橋駅から8:22分の近鉄電車、奈良線に乗り西大寺駅から、南へ20分ほど、時間的には八木経由よりも数分早い。石見駅を降りるとすぐ西に専門校はある。徒歩数分、凍える寒さが頬を刺す。今日は一年の成果を発表する晴れの日。開場まで15分、多くの人が並んでいる。

開場と同時に即売が始まる。嫁のお目当ては建築科の頑丈なスツール。安定感が抜群で踏み台にはもってこいの一品。それと昨年逃したエプロンを数点。

家具工芸科の作品が並んでいる。わずか1年でこれだけの作品を作る技術が身につくのは、全くの素人から始めることを考えれば、導いてくれる指導員の力の大きさを感じる。

2−3才用のちいさな子供机と動物のパズルに目が止まる、デザインがこなれているので話を聞くと芸大の出身なのだとか。パズルは、レーザー加工、グラフィックはプリンターなのだとか・・・・twtrf2さん。

チェストの扉に組子を使っている作品、精密な細工がなされている。指物師の仕事だ。七宝文様の彫り物もきっとこの方の作品でしょう・・・・たぶん。

我家にうってつけのCDラックがあるではないか・・・・。部屋の隅を有効に使えるようにとL型になっていて、天板にはリブ状に溝があり、いい角度でCDケースが立っています。

縦長の扉は、引き出し、横の扉は下開きになっている。縦のリブと横のリブのバランスがよく、立ち姿の格好がいい。縦のリブは全てが手决りの加工がしてあって、天板のリブの角度はマニアックな変態的角度になっていると、指導員の先生が笑いながら感心していました。作り手の労を惜しまぬ気持ちが伝わって来る、訓練生ならではの力作です。

規定の課題を2点作れば、材料を自費購入して時間の許す限り自由に作ることが出来るのだそうだ。ペーパーコードの青い椅子の方は、すでに8脚もの椅子を製作しているそうです。テーパー脚のハイカウンターは、脚の構造が面白い。仕上げは苦労されていましたが・・・・天板には自作のトンボ玉を埋めてあり、これまた聞かないとわからない細工をされている。漆、トンボ玉、鉋仕上げなど、こだわりがいくつも出てくるのだ。

何人かの生徒さんから聞いた話の中で共通しているのは、「楽しくてしょうがない」という言葉。大の大人が本音で楽しいと言えることはなかなかありませんから、家具工芸科の生徒さんたちが幸せな学生生活を送っていることを感じます。その気持ちを忘れずに・・・・。

今年は票を入れたのは一つだけ。1度目の抽選では外れ、再々抽選の3人目で選ばれた「CDラック」。昨年の「浮かんだ2つの直方体」キャビネットと共に、今は我家にいます。いずれ古民家で使おうと思っていますので、その時は写真を送ります。ありがとうございます。

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会場には写真と文章のボードが展示されている。

あこがれを、・・・・最短距離で行け!・・・・木工を楽しく・・・・

指導員の先生たちの生徒への思いが伝わってきます。いい学校ですね・・・・。

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150125 石見の環濠集落から専門校展へ
160121 つなぐ 木工展-家具はじめてん

160124 大寒

knos3

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by knos3 | 2016-01-26 23:00 | 造る | Trackback | Comments(3)

石見の環濠集落から専門校展へ

1月のお題 - 「春隣」

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石の敷地境界点

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青空の朝、ネックウォーマーと山用の手袋をリュックに忍ばせ防寒のための備えをするが、大阪から山をひとつ越えた奈良盆地は、ふたつ超えた伊賀とは違って暖かい。終日いい天気に恵まれたこともあり、使うことはなかった。神話の世界では初めて都を築いたのもこのあたり、穏やかな気候と豊かな土地。平地がつづいていて、まっすぐ北に上がるとかつての都、奈良、京都に至る。

近鉄大阪線の八木駅から近鉄橿原線に乗り換えて、4つ目の石見駅へ。ここは奈良県立高等技術専門校がある。時間に余裕があるので町を散策する。駅前から一筋入るとそこには漆喰壁と板張りの見事な町屋が立ち並ぶ。ここは環濠集落があったところ、かつては堀が張り巡らされ、堀の内側は城下町のように、突き当りや鍵型の路地になっている。表札に堀内さんが多いのは、堀に守られているということでしょう。しばし散策して、町の一画にある鏡作神社、なんでも石凝姥命(イシコリドメ)が祀られ、八咫鏡をつくった神とされている。このあたりは古墳時代からつづく歴史ある町なのだ。石見という地名も出雲の隣、銀山で有名な石見からきているのだとか・・・・。歩いてみて初めてわかる町の姿、近鉄電車の車窓からは伺い知れないいい町です、


石見での目的は、奈良県立高等技術専門校の卒業制作展にあたる専門校展を見に行くこと。実習の課題で作った家具を展示して見てもらい、その場で抽選して一般客に販売する専門校の家具木工科ならではのイベントです。運が良ければいい家具が手に入るかもしれません。

どんな家具を作っているのか興味があったのですが、どれも力作、デザインもよく考えられていて、質の良いモダンな家具になっている。指導されている先生に力があるからこそ、わずか1年でここまでできるのだろう・・・・。

メープル・アルダーを使った椅子たちがいい姿で並んでいる。脚と一緒になった側板が共通で、座と背板がそれぞれに違うデザインになっている。ずらっと勢揃いすると一人が作った変奏曲のようにも見える。基本となる姿がいいのでどの製品も皆、うまくまとまっている。時間と手間をかけて丁寧に作られている分、仕上げが細部にまで行われていて、量産品にはない高い品質を感じるハンドメイドな椅子になっているのだ。

キャビネットもどれもよくできているのですが、気に入ったものが3つあった。ひとつは縦長の2つの箱が宙に浮いたオブジェ的なキャビネット。どう使うかは自分で考えろと言っているようだ・・・・。丁寧に仕上げられていて、チリを取らずにフラットに仕上げた面の仕上げは面倒くさい・・・・!と語っていた。作ったのは建築設計の方。

FE83の小型バックロードホーン・スピーカーとエレキットの真空管アンプをセットされたキャビネットも、シンプルななかにも引き手や抽斗にディテールのこだわりを感じる。丁寧な仕事によるシャープな仕上がりがあるので、ディテールのデザインが引き立っている。木工とオーディオで趣味が合いそう。

も一つは、ライティングデスク。これもいい。エクステンションの天板、抽斗、引き違い戸、スライドレールの棚板など複雑な機能を盛り込んでいるが、姿形のバランスがよい。叩いた鉄製の手作りツマミもこだわりを感じる。小振りでちょうどいい大きさ。

どれも無垢材を使った家具なので、無垢材の暴れをどう抑えるか・・・・。横木を入れたり、金物で抑えたり、無垢材ならではの工夫がされているそうです。trfさん、鉋をかけても、やっぱり1週間で反りが出るそうです。他にもいい家具が多くありました。

若い20代から30代が中心で一番若い人は高校を卒業して来ているので17歳。明るく、活気のある専門校です。前半は座学と刃物研ぎ。後半に実習で家具を創る。展示された家具の制作期間は3ヶ月ですが、残業はなしで完成する。残り2ヶ月で、生徒さんそれぞれに好きなものを作るのだそうだ。木工旋盤の実習もある、課外授業で漆の実習もあるので、幅広く技術を身に付けることが出来るようです。

家具業界はイケアかニトリの中国家具、片やキタニやカッシーナなどの高級家具。中間層が減って、世の中の流れは両極に片寄って行きつつあるので、どこでどう生きるか選択が難しい時代です。高い技術を生かせる仕事が見つかるといいですね。

我が家には、「浮かんだ2つの直方体」キャビネットと小型の四角いスツール、建築科ではがっちりした踏み台にもなる丸いスツールと鉄製の三輪車が来ました。ありがとうございます・・・・。

徐々に2年後のあるべき姿が見えてきているが、この専門校展で知り得たさまざまな情報により、輪郭がはっきりしてきた。宇陀の古民家で家具製作をしている、☮furniture factory store WEATHER REPORTの方もここの卒業生の方でした。愉しみは広がっていくのだ・・・・・・。

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knos3

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by knos3 | 2015-01-29 20:30 | 生きる | Trackback | Comments(2)

木工の町02

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木工芸術スクールのオープンキャンパスに参加してきた、説明のあと実際の工作の体験、手作りの鍋敷きを作る。生徒さんに教えてもらいながら、生徒さんのよく手入れされた工具を借りて・・・・。よく仕込まれた鉋だから・・・・私の腕でも・・・・シュルシュルと紙のように薄い鉋屑が出てくる。

日本の鉋は完成された状態で売っているのではなく、買ってから刃を研ぎ、台を仕込み、それぞれの用途に合あわせた使い勝手の鉋に仕込むのだとか。

刃を研ぐのはもちろんのこと、台の仕込がポイントで、刃の奥を高く、手前を低く弓なり削って仕上るのだとか。しかもコンマ何ミリ以下の微妙な調整・・・・。台ならし鉋で削ると粉しか出てこない。職人の道具は、他にも面取り用鉋、際鉋など知らない世界が広がっていく。

弘法、筆を選ばずではなく工房、鉋を仕込むなのだ。

機械で作れるものと、手仕事しかできないものがある。機械の方が精度もよくきれいにできるのだが、合理的とか効率的とか言わなければ、その先は腕のいい職人の手仕事が勝る。機械を越える技術を身に付けるには練習、訓練、修行・・・・?。

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knos3

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by knos3 | 2014-09-12 21:00 | 造る | Trackback | Comments(2)