黄金を抱いて 飛べ
高村薫の小説「黄金を抱いて 飛べ」の舞台となった銀行がこの中之島にある三井住友銀行本店、あのころはまだ住友銀行本店だった。まるで石の塊ような四角い建物から切り取った四角の空間に嵌め込んだような玄関には、イオニア式の柱が2本。見るからに難攻不落の要塞のような堅牢な外壁をもった建築。
ここはよく走っている道だが今朝はふと、黄金を・・・が頭をよぎる。通り過ぎた後でわざわざ戻って写真を撮った。
大阪にもここ中之島にはいい建築が残っている、川に沿って両側に道路があるために、裏表のないところが良い。大阪城から中之島、靫公園までこの辺りの風景が大阪の都市としての顔となる景観なのだが、TVや他のメディアでも取り上げられる事のない場所だ。いい所なんだけどね。
中之島新線が開通するので、大阪市立美術館の計画もあるし、他にもいくつかの再開発が進んでいる。日本の中でも数少ない景観のある街だから、街ポタリングのできる気持ちのいい魅力的な街になって欲しいものです。
060302
knos3