如月のお題
ー冴えかえるー
お題も一廻りしてまた順番がまわってきました。早いものでもう2月、今月は季語が少ないのです。写真を撮るにも題材に乏しく、外に出るのも億劫になるほど、きびしい寒さのこの時期です。
春の訪れかと軽やかな気分でいたら、寒さが戻ってきました。 ー冴えかえるー は立春後の寒の戻りを表す季語。参考になる俳句をいくつか探してみました。さまざまな解釈で ー冴えかえるー を表現してます。日本語のおもしろさですね。
今回はうつくしい日本語を選んでみました。
・新しき星 いま冴えかえる すがすがし
・水滴のひとつぶの音冴返る
・知恵の輪の一つがほどけ冴返る
・冴え返り冴え返りつゝ春なかば
・冴え返る足音ひとつ地下の道
・三日月は反るぞ寒さは冴えかえる
・音絶えて 星は天球に冴えかえる
・冴返る音や霰(あられ)の十粒程 正岡子規
・武器を持つ十二神将冴返る
・冴返ることりことりと家事をして
ここのところ暖かかったので、 ー冴えかえるー 日もちかいことでしょう。みなさんの解釈で ー冴えかえるー を表現して見てください。
写真は200301、新幹線の中から撮ったもの、見事な富士でした。
200301
knos3
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今回は毎日、順に掲載していきます、せっかくですから俳句もいっしょに。
■ 060202 kinokoji 氷の雫
■ 060202 knos3 冴えかえる予感。
■ 060203 knos3 4℃
線の月 冴えかえる文字 4℃
■ 060204 kousera 冴え返る朝の野球場
枝々に雀群れ朝冴えかえる
冴えかえる球場に朝レンの鳥
■ 060204 kousera 冴え返るブラシ
■ 060205 kinokoji 凍る波
■ 060205 knos3 昼間の空に浮かぶ月
空の月 浮いて宇宙に 冴えかえる
■ 060203 koumurase エッチングによる、『ルメールの木』と三日月
■ 060204 koumurase アンドレ・ボッツオの雲
■ 060204 koumurase 『夕暮れ巴水』1、冬の田
■ 060204 koumurase 『『夕暮れ巴水』 2、冬の川岸
■ 060206 kinokoji 降る雪を撮ろうとしたのですが
■ 060207 koumurrase 雪、朝の光を犬の散歩す。犬も歩けば、冴え返るブランコにあたる。
校庭のブランコ壊れ冴え返る
■ 060207 kinokoji 冴えかえりの華
冴えかえる 満開の雪 松の花
冴え返る 満開の雪の花の松
■ 060209 knos3 春の雪
冴えかえる 春の盛りに 雪柳
■ 060208 knos3 薄暮
木々の先き 薄暮の茜に 冴えかえる
■ 060211 twtrf 冴えかえる山々
■ 060211 knos3 SAEKAERU
冴えかえる ひこうき ひかり あお つき そら
■ 060214 koumurase 朝の光を散歩する 2/5 Final
■ 060214 twtrf 未だ陽射しは負けてます
高き風 陽射しさえぎり 冴えかえる
■ 060212 koumurase 巴水の夕日を浴びて
残照の雲朽ちて月冴えかえる
雲朽ちて月は天空に冴えかえる
■ 060215 koumurase アンリ・ルソーの夕日を浴びて
冴えかえる哩(マイル)の砂で人参狩り
■ 060215 knos3 夜の風景
■ 060222 kinokoji 雨水の日の後の雪
■3can4on / 私の移動・書類キャビネット2
■冴え返らず、水温むー1
雨上がる枝に水滴水温む
■冴え返らず、水温むー2
■今年の冬は結局暖かかったですね