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写真と空と自転車と

市場は旬


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自転車に乗って、天満市場へ。夏の暑い日はお好み焼きとかき氷がわがやの定番になっている。天神橋筋商店街のせまい路地にはいると頭の上で大量の室外機がうなっている、夏だから・・・。

市場には旬のものを買いにいく。夏の果物は桃がいい。今年は豪雨の影響で入荷が少ないんだとか。盆の頃にはもう入ってこないんじゃないかと・・・心配していた。わが家には大糖領を1個だけ買ってくる。

ここは市場だけあって全国の青果、鮮魚が集まる。安いものもあるし、上等なものもある。品揃えの幅が広い。おもしろいところでは、料理屋が仕込みにくるので、専門の八百屋があり、アーティチョーク、リーキ、ホワイトアスパラ、ラベンダーアスパラなども取り揃えてある。

なにより、通りすがりに聞こえる魚屋のにいちゃんの掛け声「昨日まで沖縄の海にいた海ぶどう、こんな大粒見たことないやろ・・・・」と。

ここへは週に一度来ています。出汁に使う削り節は、目に前の大きな鉋で削っている「丸亀かつおぶし店」で。煮物につかう濃いめ出汁というと、サバの方がいいで!缶に入れたらあかんで紙袋のまま冷蔵庫や、と教えてくれる。いまでは上等なかつおより煮物や味噌汁にはこっちがおいしいのでサバ削り節を冷蔵庫に常備している。つぎは昆布やのおっちゃん、昆布は日高は・・・・羅臼は・・・・濃い味なら羅臼やな。大阪は出汁の文化だから削り節と昆布はちょっとうるさい。

吉兆で板前の経験があり、家庭料理研究家である土井善晴さんの言葉で、「家庭料理が一番うまい」その心は、季節感のちがいにある。料亭は季節を先取りして「走り」を粋に食べさせるところですが、家庭では今が盛りの旬をいただく。ともに季節を愉しむことに変わりはありませんが、たしかに旬は安くてうまい。それに加えて、家庭では茹でたて熱々をいただくことができるが、料亭ではとうてい無理なこと。ここも家庭料理ほうに軍配があがります。

おいしいものにこだわるより、旬のおいしさをいただき、普通の食べ物をおいしいと思える感覚の方が、幸せなんじゃないかと・・・・。

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knos3

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by knos3 | 2018-08-15 10:30 |