写真と空と自転車と

桧スピーカーをチューニングする。02

c0015099_10013937.jpg
c0015099_10013135.jpg

北欧旅行から帰って1週間は、時差ぼけで昼夜が反転していました。無理に治さないといけない理由がないので、体が適応するのを自然にまかせて観察していると、すっかり元に戻るには2週間もかかりました。またチューニングをつづけています。まだまだ実験中といった方がいいかもしれません。

箱の特徴はだいたいわかりました。桧を使った箱の素性は素直な明るい音質でよく鳴ります。薄板を使った箱は中低音に豊かな響きを加えてくれるのでバスレフダクトは閉鎖して密閉型で行くことにする。さらに密閉型にすることでf0以下の深い低音も小さいながらも聴こえてきます。これは小口径ユニットでのバランスです。

箱に耳をつけると音楽のなかにジリジリとリンリンと聴こえる雑音が混じるが、その2種類の響きをどれだけ抑えるか、特にジリジリは内部の定在波なので出来る限り抑えることです。リンリンは心地よい倍音成分だろう・・・と考えているので活かす方向で。

箱に入れた補強をどこに?どれだけ?入れるか、余分な音ととして聴こえる響きをどれくらい締めるか。

解決方法として、まず音を落ち着かせるのに吸音材を入れてみます。これも実験。使うのはダイソーの羊毛フェルト、中国製ですが羊毛100%。天然素材の方が音にはいいはずです、安いし・・・。FELTRO DELA-COR:MONOCROMATICO CORES SORTIDASとポルトガル語、よく見るとDAISO BRASIl COMと書いてある。Imported from BrazilでMade in CHINAです。1個5gで4個入り、これを手で解いてふわふわの大きな毛玉にする。直毛で繊維がからまっていないのでより吸音効果はありそうです。

まずは6個、ユニットの後ろに2個、隅に2個ずつ。意外と効果があってこれだけでも随分静かになります。さらに6個いれると低音は適度に締まり、響きも残っている。まずまずのバランスになりました。曲によってはこれで充分という感じですが、ジリジリが残っている。

080611

knos3


1週間聴いてみて、まずまずですが、ピアノの最高音がキンキンと濁った音がする。チョン・キョンファのバイオリンもまだまだきつく耳障り。フォープレイとパット・メセニーはコレでも充分。ランパルのフルートソナタもこれでいい。木住野佳子のThe Blessed Worldは音がくっきりしない、濁りが混じって楽器の音がぼけているようです。Trijntje Oosterhuisの声もザラついている。やっぱりジリジリが残っているので、戸澤式ジェネレータをもう1個追加する。羊毛フェルトもあと2個づつ入れてみるがあまり変化はない。気持ち良く鳴るのですが、どうもすっきりしない。スピーカーのセッティングが少しでもずれると同じ傾向の音になるので、音の濁りがまだまだ残っている感じがします。とにかくジリジリがなくならないといけません。

こうして正面から音を聴き続けていると、音楽を愉しむ聴き方とは違った、科学的な分析する耳になっている。感覚よりも科学的に聴き考えることは、オーディオをもう一度考え直すいいきっかけになっています。

私が想うオーディオは、簡単なアンプで、小さなスピーカーで心地よく鳴ることです。もっと気軽に愉しめるオーディオがあってもいいじゃないですか。

180623

knos3

どこまでいけるか、さらに6個入れてみると、低音は締まり、量は減る。余分な響きが減っておとなしい音になるので、ボリュームを大きくしないと気持ち良く聞けません。音は整っていくのですが肝心の音楽が奥へ引っ込んでいくのはいけません。

180713

knos3


7月21・22日、2018大阪サウンドコレクションでハイエンドの音を聴いてみる。今時の傾向は、共振を極力無くして、強力なアンプの力で鳴らすという方向、ということがわかりました。ビシッと締まった低音、オーケストラの各楽器が聞き分けられるような分離の良い音、大音量が特徴です。できればふくよかな音の響きとピアニッシモでも活きの良い音が加われば、ほんとうにいい音楽が楽しめるのですが・・・・。それが両立しないところがオーディオの面白いところです。本来の目的はBOENICKE AUDIO W5 SEという木をくり抜いた小さなスピーカーを聴きに行くことでしたが、面白いスピーカーだったのでまた後で・・・・。

実験ですから羊毛フェルトをさらに4個、締まりは良くなり、よりおとなしいよい子になったがつまらん音になっていく。音量を上げていくと締まった低音は出るが、多すぎる吸音材は音の愉しさを失っていくので、ほどほどにしないといけません。

ここまでやって来て、やっぱり気になるジリジリというノイズは吸音材をいくら増やしても消えないことがわかりました。小さくもなりません。根本的に内部の定在波をなくすためには、戸澤式ジェネレーターでは無理なので、いくつか腹案はあるのですが、新たな方法を思案中。

180721-22

knos3

180802 MarkAudio CHR70 V3 桧スピーカーをチューニングする。04
180802 MarkAudio CHR70 V3 桧スピーカーをチューニングする。03
180721-22 MarkAudio CHR70 V3 桧スピーカーをチューニングする。02
180510 MarkAudio CHR70 V3 桧スピーカーをチューニングする。01
180412 MarkAudio CHR70 V3 吉野桧厚突板曲物スピーカー、あともうすこし
180403 MarkAudio CHR70 V3 吉野檜厚突板曲物スピーカーのその後
180314 MarkAudio CHR70 V3 吉野檜厚突板曲物でつくるスピーカー
180105 MarkAudio CHR70 V3 心地よい音を聴きたい
171222 MarkAudio CHR70 V3 スピーカーの図面を描いてみた。

120506 MarkAudio CHR70 V3 スパイラル


by knos3 | 2018-07-29 22:00 | 木工所「折々」 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://knos3.exblog.jp/tb/29660158
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]