写真と空と自転車と

桧スピーカーをチューニングする。01

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完成して2週間、毎日音楽を聴きながら少しづつ調整している。積層した桧の薄板を使っているので、従来の背面から出る音を殺した箱とは一味違う、箱の響が付加されたスピーカーになっているはず、その鳴り方に興味があります。はじめてのことなので全て実験です。

初めて出した音は、もやっとこもった、なんとも冴えない音。初めはそんなものです。それから、毎日音を出し続けて、1週間。まずはフィルターの定数を変えてみようかともう一度確認すると、4Ohmと書いてあるのを40Ωとうっかり読み間違えていた、よくある間違いですが恥ずかしい・・・・。4Ωで3.5db落ちなので、40Ωなら-16dbくらいでしょうか、高域が落ちすぎです。早速交換する。

あたりまえですが、音の印象は大きく変わる。輪郭がはっきりして広がりのある音になった。フォープレイはいい、ネーザン・イーストの5弦ベースが低い音でズィーンと響く。タック&パティは明るい響きが最高です。ニキータ・マガロフのショパンは、響きが多すぎるかもしれません。もう少し芯がしっかりするといいのですが・・・・。いろいろ聴いていくとチョン・キョン・ファのビバルディは高音がきつく耳につく音。もう少し響きを抑えた方がいいようです。響き方は良さそうなので、いいスピーカーになる可能性を感じますが、まだまだピアノとヴァイオリンがうまく鳴りません。

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1週間ほど鳴らしていると気になるところが出てくるものです。マルチン・ヴォシレフスキー・トリオのスワヴォミル・クルキエヴィッツのウッドベースがボーッボーッと聴こえる。ダクトを30mm伸ばしてみるとボーボーいう音はかなり減ったが、それでもまだベースラインの低い音程が聴き取りにくいので、バスレフダクトにティシュを詰めては取ったりを繰り返す。結局、前に作ったのと同じことで、バスレフ式のスピーカーは豊かな低音の雰囲気はいいのですが、しっかり正確なベースラインを聴こうと思えば密閉型のほうがいい。さらにダクトを長くすればバスレフの効果が薄れて多少よくはなるが、密閉型の方が低音の質がいいから、1週間鳴らしてみて、やっぱり密閉型で行くことにする。

だいぶ音は良くなってきた、このユニットは鳴らしこむとに肌理の細かい音になっていく。ピアノやヴァイオリンの響きが多すぎるような気がするのと、少し詰まったような音に聴こえる。側板の振動を抑えるように、側板の間に突っ張るように鳴き止めの魂柱を2本入れてある。鳴らした状態で振動している部分を指で確認して、よく揺れているところに2本増やして4本にしてみるとベースの音が締まるが、活きのいい音が詰まったような音になりおとなしくなってしまったのは、どうすればいいのか・・・・?これでいいのか?

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1番振動するだろうと思っていた側板は、しっかり力木が効いているのかそれほど振動していません。曲げた背板の方がよく振動しています。耳を近づけて聴いてみると側板はいい音で鳴っていますが、背板からは強い倍音が出ているようで、リンリンと鈴のような響きが聴こえて来る。さらに耳を近づけると、ジリジリいう音が加わるので、内部で発生した定在波が乗っているようです。今度は側板の魂柱を全て外してみるとベースがボンボンいうこともなく響きがよくなった。予想外の結果です。

内部の定在波をとるには、戸澤式ジェネレーターの出番です。まずは一つだけユニットの後ろに吊ってみるといやな響きが減りました。さらにもうひとつ後ろの方に吊ってみると、ややおとなしすぎるかな・・・・という感じがあるのと、背板の一番後ろの隅っこですこしジリジリと鳴るノイズがまだ残っている。チョン・キョン・ファのビバルディは人が変わったようにやさしい音になった。あともう少し・・・・。次はさらに1週間聴いてから・・・・。


響きのある面白い音になりました。あとはどれだけノイズを抑えるか・・・・前板と底板はアメリカン・チェリー厚い板で鳴きを抑えてあるので問題はないはず。曲げた3mmの背板には力木を1本入れてありますが背板がよく鳴っています。背板からはリンリンといういい響きのうえに、濁ったジリジリというノイズがまだ乗っている感じ。このリンリンと鳴る背板の響きが、心地よい音に聴こえているのでしょう。背板に力木を入れるか、もう一枚1mmを貼るか。対策を考えないといけません。何事もやってみないとわかりません。実験ですから。

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180802 MarkAudio CHR70 V3 桧スピーカーをチューニングする。04
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120506 MarkAudio CHR70 V3 スパイラル


by knos3 | 2018-07-18 18:01 | 木工所「折々」 | Trackback | Comments(0)
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