写真と空と自転車と

ひとまず一年間の修行は終わりました。

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半年の予定で昨年の5月から始まりましたが、4月でちょうど1年を迎え、ひとまずの修行は終わりました。半年ではまだ何もできない状態でしたし、ちょうど忙しくなってきたこともあり半年延ばしてもらったことでいい経験をさせていただきました。おかげで一番簡単な仕事なら概ねできるようになりました。とはいってもまだまだ職人とは言えない、見習いですが・・・・。若師匠たちの仕事を横で見て感じることができただけでも大きな財産です。ありがとうございます。

1年間で学んだのは。とにかく丁寧な仕事をすること、今できなくてもつづければ誰でもできる・・・・。経験することが大切・・・・。失敗は誰でもすること、だから失敗しないように常に気を配り、確実に製品としてを仕上げること。最適な材料を選び、加工の方法、正しい順番を考え、工具を使いこなし、正しい寸法で部品をつくる。そしてその部品を正しく組み立てる。

いい仕事は美しくなければいけません。いい仕事をするにはいい目を養うこと。なかなか見てもらえませんが、若師匠に見てもらうと一瞬で悪いところを指摘されます。材の目が悪いところ、加工が悪いところ、仕上げが悪いところ、一瞬見ただけでもけっして見逃しません。0点か100点しかないと常に言っています。納得いかなければ躊躇なくやり直すと・・・・。ですから常に100点。私の目にはまだまだ見えていないようです・・・・。時間がかかってもやることをきちんとやる、頭で考えたことを、体に覚えさせなくてはいけません。

若師匠の作業を見ていると、どんな時でも、いつもの一定のリズムで淡々と手を動かしています。急ぐこともなく、けっして頑張りません。頑張っていないというと良くないように聞こえますが、淡々と一定のリズムで仕事をするということは、常に集中力を持続するために、力まず、焦らず、1日8時間、常に一定のリズムで手を動かすことができないといけません。若師匠からは仕事への姿勢や技をいろいろ盗ませていただきました。ほんとうにありがとうございます。

自習でつくらせもらった桧積層スピーカーはやっと完成しました。昨年は背板の積層曲木から側板の積層板を仕込んで、内部の枠組みまで。3ヶ月の空白をはさんで今年に入ってからは、バッフル板の木取りから穴あけ加工、台輪の加工、組み立て、内部結線の半田付けまで、1日フルに8時間作業しても9日間ほどかかってやっと完成することができました。一年間フラッシュ工法による店舗内装の什器、造作の仕事をしてきたが、これをやっているときは表情がいつもと違っていて活き活きしているらしい、「こっちの方がいいで・・・・」とアドバイスをいただき、社長からはことある度に「売れるもの作らな・・・・」と励まされている。

一流の職人たちのかたわらで仕事ができたことで、自分ができることの限界と可能性がわかったように思います。

さあこれから何をつくりましょうか・・・・・。

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knos3

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by knos3 | 2018-05-03 22:00 | 木工所「折々」 | Trackback | Comments(2)
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Commented by kinokoji at 2018-05-10 00:13
やっぱり出会いが大切ですよね。「仕事を見ればわかる」と思った私は そこを避けてしまったので 肝心なところが不明のままです。コミュニケーション、あるいは繋がり。大切です。 
Commented by knos3 at 2018-05-11 09:37
仕事中は自分の作業で精一杯なので、残業するときにお願いして、師匠の仕事をただじっと見ていました。何回も見ているとやっと分かってきます。やり方は皆違うので最後は自分で考えることになります。それが見習いだということがわかりました。師匠からはまだ0点しかもらえませんが、いい師匠に出会うことができました。