砂浜の生命体
ストランドビースト
今回は三重県立美術館の35周年記念の展示だそうですが、浜辺の生命体がホントの砂浜で歩いている姿じゃないのが少し残念。
27年前から始まって今も生命体としての進化をつづけているようです。構造体はオランダではどこにでもあるクリーム色の細い絶縁チューブを使っていて、結束部はテープからナイロン紐、樹脂製の結束バンドへと強度をもたせつつ簡易な方法へと進化している。
風がなくても動けるように、帆と連動したピストンで空気を圧縮してレモネードのボトルに貯めた圧縮空気をシリコンチューブで駆動部のピストンに送る。オーストラリアから来た生命体の付き人がていねいに説明してくれました。英語が話せればもっと聞きたいことがあったのですが・・・・。言葉の壁は大きい・・・・
作者は作品を生命体として考えている。進化の系統図があって、進化の過程が表されている。初期のモノはPCによるシミュレーションの生命体。1990年、PCから砂浜の世界へ飛び出す。DNAコードと言われる脚の比率を公開して、誰もが使えるその遺伝子を複製して増殖していくと考えている。本気なのかシャレなのか・・・・、自然の力を利用して、科学的に考えられた複製可能なしくみでアートする、本気の遊びとはこういうモノなのだ。
以前から風で動くモノを漠然としたイメージしていた。そよそよといきもののような動きをするモノ。実際の展示を見て、触れて、興味があるので、DNAを分けてもらおうかと考えている。
170815
knos3