雪の日
専門校展が終わったあと、技能照査という名で実技と学科の期末試験があり、1週間は復習と準備をしていた。技能照査も一昨日無事終了。アサリなしの手作りのこという新兵器のおかげでまずまずの出来でした。
あらかじめ決まっていた授業はすべて終了して各自の自由製作に入っているが、今日は選択授業で金属加工。まずはハサミの使い方から、直刃、柳刃、えぐり刃を使ってアルミ板を直線・曲線に切る。次にまっすぐ帯状に切った銅板の端を定盤の上で叩くと緩やかに曲がっていく、さらに叩くこと1時間、同じリズムで同じ調子で叩いていくと180度の半円形になる。さらに1時間叩くと丸くなる。形を整えて、端と端を合わせると、不思議なことにきれいな円が出来る。簡単な道具を使ってマシーンになったつもりで淡々と叩くことで、金属は変形してくれる。初めて見る道具も多く、金槌はいも槌、おたふく槌、椅子屋槌、けがきは松葉コンパスという日本式のコンパス。
サイコロという半球のくぼみがある金型にアルミ板を乗せてむらなく均一に叩くと、小さな椀が出来る。さらにドーナッツ状に切り抜いたアルミ板の裏を叩いていくとふくらんだドーナッツが出来ていく。木材とは全く違う加工法で、金属が形を変えていく。塑性加工という金属の性質を利用した加工方法なのだ。
手を動かしていると、つられた頭が反応して新たなイメージが膨らんでいく・・・・。
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knos3