写真の授業
夏休み前の一学期最後の授業は、写真を撮る。人は重力の影響を受けながら、重力の方向で立っているわけで、垂直のものは垂直に、水平のものは水平に取らないと安定感がないと感じていしまう。だから、写真を撮るときの基本は水平と垂直を正しくフレームに入れること。建築写真は高層ビルであっても垂直線はあくまでも垂直に取ることが基本。
私の基本と同じ考えなので違和感なくいつものように撮ってみる。構内をスナップして歩く、普段見慣れた実習場が液晶の中に入ると違って見えてくる。ここで鉋で削り、鋸で切る、鑿でホゾ穴を彫るところまでで4ヶ月お世話になった作業台。毎日見ている安全第一、校内通路の波板スレートの陰、廃材置き場の赤錆の鉄格子。工場のような工業製品で組み立てられた簡素なつくりはこれはこれでいいものです。今どきのインダストリーデザインのイメージを頭に浮かべながら、真夏の日差しを通した光と影を感じる写真を自分のテーマにして・・・。、
スケッチでも、模型でも、水平と垂直がしっかり取れていないと、どこか不安定に見えてしまう、水平と垂直さえ守っていればものとして安定する。都会の高層ビルが並んでいるところはどの建物を見てもお互いに平行線、見事に地面に対して垂直に立っている。
写真をうまく撮るには姿勢から・・・・・。人の姿勢も同じバランスを取ってでまっすぐに立つ。つま先とひざの方向は同じ。前後の姿勢も背筋を反らずへそ下に力を入れて胸を反らずにまっすぐに立つことです。姿勢が基本、水平垂直が基本、同じことです。
今日のベストショットは提出した一枚目の作業台、お世話になってます。
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knos3