写真と空と自転車と

黄金連休 街の古民家

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ひさびさの休日、やすみはいいものです。高いテンションを維持して3週間、まだ体が馴染んでなくて、疲れてきたところで連休です。天馬から北浜で用事を済ませて、のんびり街の中を流していると、青い空に白い雲の流れが早い、北風が強いので少し肌寒い。

「宮脇綾子アプリケ」という本を古本屋で手に入れた。宮脇綾子さんはアプリケを教えているtwtrf2家のお母さんの師匠である。私が生まれた時代からの作品集ですが、食べ物と身の回りにある当たり前のモノをモチーフとしている。普通の生活の中から美を取り出す目の付けどころが鋭い。これからの生き方で目指す方向は「普通がいい。個人的ではなく一般的な普通の感覚があればこそ、長い時代に受け継がれて洗練されていくものなのだ・・・・。伝統と現代が違和感なく調和している。

ときどき古い着物の端切れを買うので、天神橋商店街の呉服屋の店先を物色していると、絹の総絞りや、よい色合いのちりめん、友禅など、良質の端切れが置いてある。隣で見ていたおばあさんが話しかけてくる。今のモノと比べると昔の人が染めた端切れはいいモノがある。羽織の紐に片側に蜘蛛の巣が、片方には蜘蛛を描かれていて、蝙蝠の柄もあり、一風変わった粋な紐があったり。友禅に描かれた牡丹には小さな蟻がいたりと、洒落っ気がある。自分の目で観察して初めて見えてくる自然の姿がありのままに描かれているわけです。古い布の魅力は長い時間をかけて繰り返し描かれて、その積み重ねられた洗練の中から、自然を通して滲み出てくる面白みというモノがいいのだろう。決して作者の個性的な表現ではなく・・・・、

おばあさんが語る話にしばしおつきあい。古い着物をほどいて洗う時は、脱水してすぐ乾かす前にアイロンをかけるとシワがなくなり、張りのある生地になっていいらしい・・・・。好きな端切れを集めて、袱紗をつくったり、軽く羽織る衣服を縫うことが楽しみ・・・・。天神橋商店街を端から端まで歩いて天六から地下鉄に乗って天王寺まで帰るのだそうだ。東寺の弘法さんもいいけど広すぎる、四天王寺の市も面白いと語っていた。

偶然の出会いですが、おばあさんと会話をしていると、いいモノを見る確かな目がある。こういうのが日本の文化度の高さなのだと思う・・・・。先日買った本の中でも日本の伝統工芸の質が落ちていることを嘆いていた、昭和50年代の文章ですが・・・・。どこかやりすぎていると言っている。というのは、私の言葉では小指が立っているデザインと言っていますが、やりすぎないで一歩手前でやめることで余分な個性が出ないようにすること、それでも仄かな個性がにじみ出てくる姿がかつての日本の美意識なんでしょう。

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by knos3 | 2016-04-29 16:56 | 住まい | Trackback | Comments(0)
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