写真と空と自転車と

木地師は鍛冶の技で鉋をつくる。

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11月の香嵐渓ツーリングで行った三洲足助屋敷にある木地師の工房で、木工ろくろの話を聞かせてもらいました。「ぶたのしっぽ」という名の別の工房を持っており、神越渓谷の廃校になった小学校を再生した工房で以前は木工ろくろの教室を持っていたのだとか。今年に入って、あらためて工房に伺った時に、教室で使われていた木工ろくろを譲っていただくことになりました。

木工ろくろを継続して使うには、市販されていない鉋を自分で作らないといけません。切れなくなったり折れたりした時には打ち直すので、つぼ鉋、平シャカ鉋、丸シャカ鉋、基本になる3丁の火造りを教えていただく。場所は三洲足助屋敷の木地師の工房にて、目の前で赤くなった鋼材を叩いて形を造り、研いで刃を付けるところまで。教室ではないので、師匠と弟子のように見て憶える。とにかく目にしっかり焼き付けること。火の色、叩く時の音、叩く場所、曲げる角度、ひととおり写真でも記録する。サンダーで形を作り、研いで刃をつけて仕上げる。その研ぎ方、角度、光具合、研ぎによって切れ味が違ってくるのだ。

わからないところは丁寧に教えてくれます、メモをして、また聞いて、写真を撮る。短時間なので、やってみるとわからないことが出てくるでしょうから、なんでもメールで聞いてくださいと言ってくれています。私にとっての木地師の師匠です、これからは通信教育ですが・・・・。

その後で、神越の工房で木工ろくろを解体して車に積みこむ。ケヤキ、トチ、セン、カツラ、キハダ、ハードメープル、などの荒木取りした生地もたくさんいただきました。正円で作られたものですが、10年は乾燥させた生地は、21.7mmと21.0mm、木目の直角方向が大きく縮んでいる。こうして、暴れたあとで製品に仕上げるのだ。鉋クズにしてくださいと言ってましたが、勿体ないことです。大切に使わせてもらいます、Mさんありがとうございます。

解体から運搬、保管と、twtrf2さんいろいろありがとうございます。古民家工房が出来たら、ろくろ使って鉋クズの山を築いてください。

頭のなかに残っている貴重な技術を忘れないうちに・・・・、再び思い出せるように・・・・、窓辺の書斎で整理しているところ。

160312 三洲足助屋敷にて
160316 自宅にて

knos3

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by knos3 | 2016-03-15 09:30 | 造る | Trackback | Comments(2)
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Commented by kinokoji at 2016-03-18 00:18
いい体験をされてますね。
ろくろの体験が 私にとって木工を仕事にするきっかけにはなったのですが、その方向には行かなかったです。なので ちょっとコンプレックスがあります。
技能は 繰り返しだと思っています。歳をとると 理屈もつけないとつづきませんが。繰り返しの回数のなかで身に付けた技能は どんな理屈も越えてしまいます。まずはやってみることが大切なんでしょうね。 
Commented by knos3 at 2016-03-18 00:56
教室ではないので見るだけ・・・・それが残念です。まだ工房がないので実際にやってみることもできない、早くやって見たいというのが現在の状況です。
技を覚えるには、手に金槌の豆と大量の鉋くずが必要ということですね。
なにはともあれ、木地師の師匠と出会ったことが、一番うれしいことです。