写真と空と自転車と

鉋の裏出し

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ノミの裏だしで練習したので、今度は鉋の裏だしをやってみる。元の写真がないのですが、広くベタ裏になっていて、研ぐのが大変なので、裏出しをしてみる。どこを叩けばどう出るのか、試行錯誤しながら進めていく。

刃を叩かないようにしのぎ面の端を慎重に叩いていく。ノミは簡単に出たのですが、この鉋の刃は硬い。叩くと叩いたところの裏がふくらんで刃先は出てこない。この刃は角度が30度以上あるので、もっと先を叩かないといけないようです。玄能だと刃を叩いてしまいそうなのでタガネを使って確実に叩く。やっと少しだけ出てきた。両サイドの裏が出てこないので端をしっかり叩く、柔らかい木の台なので何度も何度も叩くので、素人にはこれの方が失敗が少なくていいかもしれません。どこが出ているか叩いては研ぎ、目で見て確認してまた叩く。

叩き終わった写真がこれ、大きいほうの叩き傷がタガネ。コツコツ根気よく、正確に叩かないといけませんが、糸裏といえるような一本の細い線のような裏が出ました。

いただいたプロの道具は、実用的に仕上げてある。しのぎ面はグラインダーで大きく削って刃先を効率良く研げるようにしてあるモノが多い。裏も研いでベタ裏になっているモノが多いがどれも鏡面になるまで研いである。我家の砥石ではそこまでの鏡面にはなりません。ちょっと分かってきたのが、各砥石の最後に水を足さないでとぎ汁をそのまま水気がなくなるまで研ぐと、荒砥であっても鏡のような輝きが出てくる時がある。

今日も4時間、裏出しと研ぎ。のんびりやってられるのは今のうちなので、古い道具に遊んでもらっている。そろそろちゃんと削ってみたいので、床座で作業ができる、あて台が欲しくなってきた。関の鞘師のような・・・・。

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knos3


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by knos3 | 2016-03-02 09:00 | 造る | Trackback | Comments(10)
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Commented by kinokoji at 2016-03-03 00:27
金床でなく 木の台でも出ますよね。やったことがあります。柔らかい当たりで確かに安心感があります。
中砥などの柔らかい砥石は 砥いでいるそばから変形してくるので、平面を出そうとしている裏にとっては かなり気を使います。一般には 金板でしょうか。これもまず平面を出してから使うわけですが。
荒い金剛砂は それ自身の傷をとるのに苦労しますので 目の細かいものを使うようにしています。それと 最後の方で 空砥ぎをするのが教科書ですが、平面が出たところで止め 仕上げ砥石で最後まとめる様にしています。
金剛砂は 延国の「切れ増」を使っていますが、いまでも売っていますか。中砥で出た 「砥くそ」、これが手っ取り早いです。いろんな研磨材もあるので 研究の余地がありますね。
#10000のパウダーを 堅過ぎて使いものにならない仕上げ砥石にまいて使うといい なんていう話もあるようですから 道具も使いようなのでしょう。
Commented by knos3 at 2016-03-03 09:32
ありがとうございます。まずは金床、金盤、金剛砂、と思っています。プロの道具は裏が出ていないように見えるのによく切れるんですね、私が研ぎ直すと切れ味が悪くなってしまう、そこで、きちんと教科書どおりに裏を出すことにしました。これがまたむつかしいのですが、かなり切れるようにはなりました。

庖丁屋さんオススメのポーラス水平君はヘタレでした。水平君自身を研がないといけないので、今度コンクリートでやってみます。だめならダイヤモンド砥石ですか・・・。

「切れ増」は浅草の森平に在庫限りでありましたよ。

木を削ってみて、逆目で苦労しています、切れる刃なら横目も逆目も問題なく切れるので、やっぱり切れる刃のためには研ぎができないと、板一枚、角材一本できないことがよくわかりました。日々精進です。
Commented by kinokoji at 2016-03-04 00:23
毎度 口ばかりの講釈師ですが、
鉋の逆目は 砥ぎだけでなく鉋の台の作りもあります。鉋の削りの理屈をちょっと研究してみてください。
あて台になるような厚い材を今持っていません。私のは100mmほどの厚さの樫。厚い方がいいです。かみさんのは 臼にされるところのミズメの丸太を三人で買って製材した一枚。だいたい一生ものですから気にいったものを手に入れ 学校に居る間の一年間をかけて作るつもり、がいいように思います。とりあえずは、ランバーコアや集成材の板で、でもいいのではないかと。  
Commented by knos3 at 2016-03-04 20:17
おおいに参考になります。杉の板を削っていまして、波のようにうねった目なので、どっちから削っても逆目が出るのです。ていねいに鉋をかけてそこそこきれいになったかと油断すると、ぐさっと逆目に入る。刃を研ぐことと、力をいれないでゆっくり引くことも一つの方法でしょうか。

基本は木端返しから必要な刃を出して、木端返しと台尻を同じ高さにすることで台を水平にする、その間を梳くことで抵抗を少なくする。木端返しから台頭は梳いて当たらないようにする。仕上げ用は平らでもいい。裏金は刃から0.5mm程度に近づける。そんな気持ちで仕込んでいます。実際はどこまで出来ているかは疑問ですが。逆目と台の関係は、台頭を梳かない方がいいということでしょうか?

あて台は一生モノですか。ホームセンターで小さい仮のあて台を用意しようと思います。重さがいるんですよね。ちなみに、kinokojiさんのはどんなのか見せてもらえませんか?我家は関の鞘師のようなものを考えているのですが。 
Commented by はるか at 2017-09-25 23:59 x
初めてコメントします。
初めまして大工の学校に通っているはるかと申します。
鉋の裏だしについて調べていたところこのサイトにたどり着きました。

ページに書かれてある、しのぎの角を叩く方法ですが、コメント欄も拝見させて頂いたところ、教科書が存在すると書かれてあります。
もしよろしければ、その教科書の名前を教えて頂けないでしょうか。
どこを探してもしのぎの角を叩く方法が書かれてある資料が見当たらなく、途方に暮れております。


Commented by knos3 at 2017-09-27 21:06
はるかさん こんばんは
我家には大工さんからいただいた古いカンナが多くあるので、仕込み直しをしていました。今は学校で先生のやり方を見ることができたのでそれを参考にして、試行錯誤しながら、やってます。始めは強く叩きすぎないこと、叩きながら感じをつかんでいくといいと思います。

困ったときには曼陀羅屋のHPをよく見ます。
http://www2.odn.ne.jp/mandaraya/uraoshi-top.html

ここにはこう書いてあります。

叩く場所は、鎬面の刃先と反対側あたり~刃先から三分の二までをランダムにたたきます

良く頂く質問にどのくらいの力で叩くのですか?と言う質問を頂きますが、それを数値や見える力に置き換える事は不可能で、
最初から強く叩かず、ジワジワ叩くのです。少し叩いて金盤や砥石に乗せて裏を研いでみると叩き出たところが研げますのでどこが叩きでたか直ぐに分ります。
最初は少しづつ叩いて、どのくらいの力で叩けば出てくるかを見極めます。最初から砥石に当たるのなら叩き過ぎているかもしれませんよ。
最初は叩き出なくとも良いのです、叩きで出す力を見極めて下さい
Commented by kinokoji at 2017-10-05 00:55
もうわかっているとは思いますが
「各砥石の最後に水を足さないでとぎ汁をそのまま水気がなくなるまで研ぐと・・・」
砥石面の目つぶれ 目詰まりで 刃先の限りなく薄い鋼は摩擦熱でなまくらになります。力を入れて研ぐと切れがもたないのは 同じ理屈です。
裏押しも 教科書では水気のないところまで押し切ると書かれていることが多いですが、延国が言うように 空研ぎしないのがいいように思っています。金盤で平面を作った後 良質の仕上げ砥石でヌラリと裏を研ぎあげると感じいいです。 
Commented by knos3 at 2017-10-10 19:53
ついつい研ぎ過ぎるきらいがあります。力も入れすぎで、やっと肩の力を抜くことを覚えました、なんでも力むのはいけませんね。

学校では裏を研ぐときは力を入れずに仕上げ砥石をそっとなぜるようにと習いました。

まだまだ、知らないことばかりですから、よろしくお願いします。
Commented by kinokoji at 2017-10-11 00:11
蛇足ですが
新しい鉋刃は まず荒仕込でガンガン使って後 仕上げ用に仕込むのが順序 と聞いたことがあります。
初めは焼きがからいのが普通で 何度か裏押しや研ぎを経るにしたがって 調子が整ってくるからですが、手鉋の出番が少ない現代では荒仕込なんて・・・
Commented by knos3 at 2017-10-20 22:39
確かに、荒削りすることはなくなってますね。学校に行ってる頃は我家に機械がないのと、好きでガシガシ削ってましたが、木工所の現場ではなかなか。師匠たちもせいぜい目違いをとるくらい。

とにかく、カンナは使い込まないとイカンということでしょうね。何度も研いでいるうちに切れるようになってくるような気がします。