真夜中の音

スピーカーに頭を向けて寝転がってアンソニージャクソンのベースを聴く。電気を消して、照らした天井を見上げながら・・・・。6弦ベースの低い音が床を伝わって心地よく響いてくる。
床から数㎝の耳の位置は、壁や天井からの余計な反射した響きが加わらず、スピーカーそのものの音が聴こえてくるらしい。
人が寝静まった真夜中の音は都会の騒音もなくなり、静寂のなかに響きがのった特別な音がする。その音を聴きたくなると、ときどき真夜中に起きて音楽を聴くことがある。
都市の活動が停止すると、電力のノイズも減るらしい。音の信号は電源の上に乗って増幅されるわけで、澄んだ電源からは澄んだ音がする。電磁波も減っているだろうし・・・・。

AQUI 葡萄牙語で「ここで」という意味らしい、女性ヴォーカリストTatiana Parra 、そしてAca Seca TrioのピアニストAndres Beeuwsaertのデュオ。梅田に出た時にタワレコで試聴して気に入った、我家では月に1枚の新譜。真夜中に聴くにはちょうどいい。最近はブラジルの音が気に入っていて、duo tufickがピアノとギターのデュオ、とかDani & Debora Gurgel Quartetとか、心地よいリズムと明るい音色が気に入っている。それでいて時代に合った今の音が聴こえてくる。スタンダードになったつもりでいる欧米じゃないところから出てくる音楽が面白い、グローバルよりこれからはローカルじゃないとね・・・・。
151211
knos3

