伊賀散策 150506
近鉄上本町から、青山行き急行に乗って伊賀神戸へ。伊賀鉄道に乗り換えて丸山まで。1月に来た時はここまで走ったので、今日はここから伊賀鉄道に沿って伊賀盆地を南から北へ走る。今年になって6回目なので、名張も含めた伊賀地方なら土地勘が働く範囲が広くなってきた。毎日のように地図を見ていることも役立っているが・・・・広くないエリアなので自転車があれば簡単に移動できる。
前日に嫁のビゴーレをフルメンテする。タイヤ交換、ホイール・リムサイド磨き、STIレバー交換、前後ともディレーラー調整。トップギアのカリカリ音がなくなり、フロントが滑らかに変速するようになり、ストレスが減って快調といいながら飛ばす。日頃のメンテナンスが大切です。チェーンリングはスギノ、スプロケットは9速自作。STIはデュラ、FDはシュバーブプロ、RDはシマノ600という変則な組合わせなのですが、今回は調整がうまく決まりました。最後にヤギにかじられた真っ白なバーテープを巻きなおす、自分で巻いてみるというので、手伝いながら巻く。空気も自分で入れている・・・・いい心がけです。
伊賀盆地を俯瞰して眺めてみると、険しい急斜面の山は、活断層になっていたり土石流危険地域に指定されていることが多い、さらに川辺は昨年の大雨でも孤立してしまう集落があったりと、伊賀は水と山の両方のハザードがある。だから、川から一段高い、東側の丘に沿ったエリアに伊賀鉄道が通っているということは、危険が少ないことと便利であるという条件がそろう。車なしでも生活が出来るように駅徒歩30分程度の条件で、伊賀の市街地に近い猪田道の辺りがいいのではと思っている。
まずは、国指定重要文化財の町井家住宅主屋・書院。このあたりの大庄屋の屋敷。公開されていないので外からだけですが。入母屋造の屋根は高く造られ、桟瓦と本瓦を組み合わせた立派な屋根。遠目にも目を引きます。車が停まっているので今でも住んでおられるようです。裏へ廻ると、土塀が崩れている、表は維持出来ても裏はなかなか手が回らないようです。長く持たせるには、維持することの大変さを感じます。
北へ向かう、ゆるやかな丘陵が多い、のどかな田園風景が広がる、縦横無尽に作られた水路に水は豊かに流れている。傾斜に沿って流れているが、田圃の水面より高いもの、低いもの、ポンプがあったり、立体的な水路が作られている。水の流れが重要なんでしょう、見事なものです。
そこからさらに北へ、猪田道の駅に出る、北に小高い丘があり、伊賀市民病院がある。丘を背負って数十軒の家が並ぶ、活きている集落です、手打ちそば四十九亭は週二日営業の店で今日は定休日。なんでも築200年の民家だとか、目の前に広がるのどかな風景がいい。1駅向こうからは伊賀市街になり、2駅で大型スーパーがある。距離にして2km、買い物もそこそこ便利なところ。
さらに中友田の古民家カフェ 蕗だわらを目指す。伊賀市街を抜けて、木津川を渡る。佐那具のあたりも山を背にしたいい家が並び、見晴らしもいいのですが。山は切り立った急斜面と崖が見える・・・・・・、危うきに近よらずです。
阿山を過ぎるとおだやかな丘陵地になる。谷筋に棚田が奥まで作られている。古くからの荘園だった地域なので古い立派な家が多い。竹林を背景にして、土塀に囲まれた大屋根の土豪の屋敷も見える。近寄ってみると残念ながら朽ちている。長屋門の内側は廃墟でした。20年前なら立派な家だったのでしょうが惜しいものです。
蕗だわらは連休中は休みのようでした。いつになったらおいしいピザがいただけるのか、また次回のお愉しみ・・・・・。
150506
knos3