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樋ヶ洞から関へ

3月のお題 「春の風」

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MP Sasatani家具工房の後は、樋ヶ洞にある古民家民宿「陽がほら」でランチ。周りには陶芸の工房があったり。もう一軒古民家民宿ができるのだと言っていた。類は友を呼ぶ、ということか、良い場所には集まってくるもになのだ。グリーンウッドワークが主催する生木で家具を作るワークショップもここで行われる。

山深い谷間で、狭い2本の清流が合流するところにできた狭い平地に、寄り添うように小さな集落がある。なんでも昔は山奥の辺鄙な集落で学校に通うのに山道を2時間かかって登校していたのだ、この集落からの子供達は遅刻が許されてたらしい・・・。それほどの山奥。今は舗装道路が通って便利になっているが・・・。山の陰には曲がりくねった旧道が見え隠れする。

こんな山奥になぜ・・・と思ったら、カヌーのためにここに住み着いたのだそうだ。長良川は一年を通じて水量が変わらない、カヌーに向いている稀有な川なので、一年中カヌーができる・・・・冬でも・・・・。

「陽がほら」は比較的新しい民家で見たところ構造はしっかりとしている。目立った意匠を凝らしたところはないが簡素ないい佇まいの家だ。なにより周りの風景がいい。カフェとして使いやすいように、全室を板の間ににしてある。春のこの季節は広縁の陽だまりが心地よい。ちゃぶ台でりんごのカレーと柚子のチーズケーキをいただく。りんごの甘みがおいしい。

その後、twtrfさんの木材倉庫へ、立派な倉庫には、見事な木材が整然と並んでいる。銘木が中心なので、ブビンガ・ローズウッド・メープル・チーク・欅・楓・ホワイトアッシュ・・・・宝の山ですね・・・・。オバンコールなんてのもある。楽器用には薄く引いた板、テーブル用には耳のついた大きな一枚板がある。欅の玉杢は見事なモノでした。岐阜は広葉樹の集散地なので、特に欅は日本一なのだとか。厚みのある欅があればいいのですが、椀をつくるなら、直径12cm厚さ6cm、深めの椀で7cmなので、6cmを越える板はなかなかないようです。大きなチークの根元が転がっているが、これも魅力的。

一世を風靡した36cmx18cmx4cmのウェンジを購入、黒紫褐色の渋い色合いに褐色の太い導管が浮かぶ木肌はモダンな雰囲気を持っている。アフリカの中央部産、豆科の木で絶滅危惧種とされているらしい。

朝からまるっと1日、木工、木材、古い民家を廻って、改めて木工、家具づくりの面白さと同時に、無垢材を扱うのは大変なことだと感じています。特に銘木の無垢材は割れや反りが出るのは当たり前の事なので、工業製品とは違って生ものなのだ。こうして、知らないことでもひとつひとつ、覚えていくことがなによりも面白い。さて、なにができるか・・・・。

MP Sasataniさん、twtrfさん、yayoigaokaさん、興味深い経験でした。ありがとう。


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河口湖で買ったオバンコールの箱に入ったオルゴール。オバンコールは名前の語呂はよくありませんが耳で決めました。いい響きです。72弁のオルゴール、曲は「パッヘルベルのカノン」
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by knos3 | 2015-03-24 20:30 | 生きる