写真と空と自転車と

今月のお題、「 団扇風 ー うちわかぜ 」

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木工修行が始まって2ヶ月になる。製品を作るのは真剣勝負、まだまだ簡単なモノとはいえ学校の課題とは緊張感が違います。しかもこの季節は湿度が高く、ムッとする暑さ。作業場はもちろん空調設備がないために、外気そのままの暑さである。限界への挑戦とも思えるこの2ヶ月でした。

そんなこんなですっかりお題のことを失念しておりました。申し訳ありません。

天井には10数個の扇風機がついているが私のところに風が届く位置にはひとつもないので、今日、師匠からひとつ外した扇風機を頂いた。それまではエアダスターで強風を作業服の中に送ってみたり・・・・駅でもらったうちわで扇いだり・・・・。木工は夏は暑く、冬は寒いものと決まっている。今時は空調服なるものもあって興味はあるが、とにかく夏は風が欲しい・・・・。

ということで、今月は「 団扇風 ー うちわかぜ 」とします

・ことごとく団扇破れし熱さ哉
・団扇もて我に吹き送れ不二の風
・蝉鳴くや団扇に画く瀧の音


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# by knos3 | 2017-07-04 21:00 | 写真部 | Trackback(3) | Comments(4)

京都工房めぐり 01

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奈良のSさんに案内していただいて、京都の工房をめぐる。普段は見ることのできない、仏具工房のまさに職人さんが作業をしている現場。寺院の修復も手がけており、御本尊が祀られる須弥壇と御宮殿。小川三夫さんの本に書かれていたが、西岡さんの弟子になるまでは仏壇屋で修行をしていた訳がよくわかりました。仏壇はまさに宮大工が手がける本堂の須弥壇と御宮殿の仕事を縮小して再現された寺院建築家具だった。

工房では丁寧に作られた部品ひとつひとつを組み上げて、本堂の御宮殿を作っていた。木地の状態で見ても美しいものでした。直線がほとんどない作りなので、大量の原寸の定規や型板を使う。部屋の隅には、これまた大量の墨付け棒が立て掛けられていた。使っている気はシベリア産の紅松。数年ねかせて木取りしてからさらに数年、いい材料をつかうので100年もつのだとか。修理すればさらに100年と言っていた。それでも、今の時代はいい薄板がないそうで、かわりに合板が使われていた。

どうしても道具類に目がいってしまう・・・・。研ぎ場に置かれた砥石や棚に納められた数々の鉋、小さな豆鉋はやはり自分で作るモノなのだ。見事に手入れされた数々の道具に囲まれた、あこがれの世界なのである。

漆は下地から仕上げまで、金箔貼りもここで仕上げられる。金箔や彩色される前の、胡粉で下地処理された白い彫物の欄間は簡素で美しい。エルギンマーブルのように・・・・・。彫物が施された白木の前卓、まえじょくという須弥壇の前に置かれるもので、燭台、香炉、花瓶を置く重要な役割をする台。

仏の世界は、普段は馴染みのないモノですが、木地、漆、金箔、彫物、金具と京都ならではの徹底した分業で作られており、技術のレベルが高くすばらしいモノ。見ればいいモノはいい。装飾された彫刻がまたすばらしい。

金箔貼りの杯をひとつ作らせていただいた。赤坂離宮で使われたものと同じ金箔らしい・・・・。本物の金箔の輝きは美しいものです。残念なことにポツポツと虫食いができてしまった。

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knos3

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# by knos3 | 2017-06-14 20:00 | 木工所「折々」 | Trackback | Comments(0)