写真と空と自転車と

カテゴリ:美術( 44 )

Walk in Paris 藤本章二郎

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知人の、藤本章二郎、Walk in Paris、モダングラフィックアート展、を見てきた。歩いたままのパリの風景を描いている。ふわっとした筆致で、しずけさを感じるパリの風景。いい絵です。

場所はウイングド・ウィール心斎橋の2Fにあるギャラリー「カルタビアンカ」、11月2日まで。

カルタビアンカ 心斎橋ギャラリー アクセス

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by knos3 | 2015-10-31 00:13 | 美術 | Trackback | Comments(0)

彫刻を彫る人

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ずっと気になっている作家がいる、その人は彫刻を彫る人だ。楠を彫って、頭の後ろから大理石の眼球を入れる。

最新作までの「私の中のスフィンクス」という展覧会を観に兵庫県立美術館へ行ってきた、阪神電車に乗って。朝から真夏の太陽が頭の上から照りつける。

彫刻家は80年代に時代を映す作家として登場した。まっすぐな姿勢の若者の半身像はその時代をくっきりと映していた。85年頃の日本はモノづくりの最高潮に達して、ジャパンアズナンバーワンと言われていた時代。いいものを作るためにはなんでもありの時代だった。モノとお金が超高速で回っていた、そんな時代に、銀座のあるギャラリーでこの彫刻家の作品を見た。

まっすぐに立った半身像の姿は、遠くを見つめていた。体の動きはなく、静かな姿勢で、目は焦点の合わない、やや開きがちな視線。静かな内省的な彫刻だった。男性は白いシャツを着て、黒いパンツを履き、ジャケットは着ていてもネクタイはしていないので、普段の姿。どことなく、おぼろげな存在感で立っている。女性は淡いピンクのセーターをきて、白いブラウス。穏やかな表情で、まっすぐ立っている。

狂乱の時代にあって、静かに遠くを見つめる姿は、どこか心の安心を覚える姿をしていた。

そんな姿の彫刻が何体か作られた。その後、不自然な形で手が着いた。体がの木に塊のようになり人の形を失っていく。背中に手が生えた天使のような姿になり、人から、人のようで人ではない別の存在になっていく。どこか不安な、危ういモノを内に秘めた、人のような姿をした何か別のモノに変化していった。

モノを作る人は、無条件で尊敬する。作品の良し悪しではなく、モノを作るという行為が尊敬に価するのだ。中にピンと来ないモノもある、それでも、モノをつくるというのは、すばらしい行為なのだ。

彫刻家の一連の作品は、質の高い表現がされている、とくに顔、その目、際立った存在感をもった顔は、常に遠くを見ている。時とともに人から、人ではない何かに移り変わっていく姿がなにを表しているのか、大きな期待と少し残念な気持ちで遠くから見ていた。どの彫刻にもなにを見ているのか聞いてみたくなる。人には善と悪の両面がある、人はその両面の間を矛盾なく生きている。重心を左右に振りながら、バランスをとって立っているが、時には重心を失って人から逸脱してしまうこともある。天使、般若、菩薩、仙人、餓鬼、悪魔、どの側面を表に出すのかによって姿は変わっていく。

いつかは普通の人になって帰ってきて欲しいと願っていた。今回はそこを確認するために神戸まで見に行ってきた、でも、もう帰ってこないだろう・・・・。スフィンクスはこの世のモノではありません。彫刻家に、今なにを見ているのか聞いてみたい。

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船越桂 official site

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by knos3 | 2015-08-28 19:00 | 美術 | Trackback | Comments(0)

原美術館

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原美術館へ行ってきた。新幹線の乗り換えで品川から歩いて行ける便利な場所にあるのと、上質なモダンアートの展示をしているので何度か訪れた美術館。今回は35周年記念コレクションの展示。

繰上和美、坂田栄一朗、名和晃平、荒木経惟、河原温、杉本博司、草間彌生、奈良美智、須田悦弘、イサムノグチ、宮島達男、森村泰昌・・・・・・。そうそうたる作家のコレクションなんですが。なんだろう・・・・風化しているように見えるのです。

時を経ても、輝きを失わないモノがアートなのですが、時代の空気がないと、光を失ってしまうだろうか。

こころの隙間を胸にしまって、品川駅までの帰り道。三菱の関東閣の石垣に生えている、小さな雑草に心をうたれる。これって、須田悦弘・・・・。

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060124 影の光 オラファー・エリアソン

原美術館HP

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by knos3 | 2014-12-15 22:00 | 美術 | Trackback | Comments(2)

大山崎山荘美術館 野口哲哉の武者分類図鑑

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大山崎山荘美術館で、野口哲哉の武者分類図鑑を見て来た。いい季節なので片道30kmの道のりを、嫁を誘って自転車で・・・・。淀川を北へ、枚方大橋を渡ってまた淀川右岸を北へ。天王山が見えて来るとサントリー大山崎の前を通り抜けて大山崎山荘へ。手前の坂が10%はあろうかという急勾配、ここは無理してでもダンシングで上って行く。

ここは、いつ来てもいい。趣きのある日本庭園の中に英国風山荘の赤い瓦屋根が映える。伝統の和と洋が違和感なく調和している。この季節はモミジの新緑に赤い翼の生えた種が輝く。

武者分類図鑑は、鎧を纏った武者姿の人形が並んでいる。よく見るとヘッドホンをして空を仰いでいる。「誰モ喋ッテハイケナイ」・・・音楽に聴き入っているこの鎧武者なにを聴いているのだろう。

猫背で、しょんぼりと座っている姿も鎧を纏っている。Things of operation 稼働する事〜Haramaki Style〜 〜紫糸威腹巻 筋兜鉢付〜 昨日なにかありましたか・・・・?

思わず声をかけたくなるような、親近感がある。相手は鎧武者なのに・・・。

作品の多くは鎧を纏った武者、しかも骨董品の鎧にプロペラやロケットを装備として身につけ、空を舞っている姿もある。古道具風の大和絵に描いたり、骨董の武者人形が超精巧に出来ているだけに、異次元の世界なのに身近な現実感を感じさせる。

明治の時代に失った、戦国時代から江戸時代にかけての洗練された武士の美意識が、現代のユーモアとともにそこにはある。

思わず欲しいと思わせる、そして友達に「これいいでしょ!」と自慢する。これがアートの在り方の基本なのだろう。山下信一北川宏人の世界と通じるモノがある・・・・・と思います。



枚方の そばきり「T」で休憩。目測で7mx1.5mの巨大なブビンガの1枚板の大テーブルがある店。テーブルはいいモノ使っているし、そばも鴨汁もうまいのだが・・・・。遅いっ!遅すぎるぅ!(怒)

走行距離 59.96km 走行時間 3h04m51s 平均速度 19.4km/h 最高速度 45km/h 

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「Talking Head 」入り口のポスターを接写した写真です。
by knos3 | 2014-05-21 22:00 | 美術 | Trackback(1) | Comments(2)

NMAO アンドレアス・グルスキー展

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アンドレアス・グルスキー。現代ドイツの写真家で、デジタル加工をしていると・・・・前情報で調べただけ。

音声ガイドのおかげか解説が全くない、タイトルすら書いてない。見て分からない、言葉で説明しないと分からないアートは黙って通り過ぎるようにしています。見たままの感想は、けっして愉しい写真ではありませんが、強く印象に残り、何だろうと考えさせる写真です。

グローバリズム、金融資本主義、シカゴ証券取引所、昔の東京証券取引所、香港上海銀行・・・・、異常なまでに発達した金融資本主義の現場で動く人々の姿。

非現実的な空間である巨大観測装置カミオカンデにも底に溜まった水面にボートで浮かぶ人々の姿がある。そのまま撮った写真以上に現実感のある、デジタル加工した写真なのだ。写真的に見てみると、画面の隅々まで全ての受光器にピントが合っています。近景から遠景まで、全ての人々に・・・・これも、見ようと思えばどこもはっきり見えて、画面のなかで全てのモノが平均化されているように見える。

カミオカンデ、バーレーン、共に現代の創造の神がいそうな空間だ。どの写真にも必ずいる小さく写った人々はけっして主役ではありません。人間すら平均化されています。

F1ピットクルーは、レンブラントのような絵画的手法で人工的な光の演出がなされていて、HONDAとTOYOTA,、2組のピットクルーが真中に浮かび上がる。これも同じ人が何人かいるので、現実の風景ではないが、奇妙な現実感がある。

どの写真にも、平和で穏やかな生活はどこにもない。4億で落札されたというライン川の写真も、自然の川を真横から写しているが。クールな無表情な川は、豊かな自然にはとても見えない。

世界を斜めからの醒めた視点で眺めていて、どの写真もザラットした肌触りとゾクッとする冷たい感触がある。どこかクールなんだね。一体なんなんだろう、この空虚で冷たい感触は・・・と考えさせる。知的な戯れを感じる、完成度の高いアートでした。

世界はこんなもんだ、目を覚ませと、こゝろのど真ん中をそっと掴まれた、そんな印象です。この人は一体どこから世界を見ているんだろうか・・・・。

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by knos3 | 2014-04-02 18:40 | 美術 | Trackback | Comments(0)

恋に落ちる MIKAME Reina

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名古屋ではじめての姪っ子の個展「恋に落ちて」を見てきた。名古屋駅の裏、太閤通りの、アートハウスあいち。ストリートビューで調べると、民家しかない通り、どこ?。実際行ってみると、普通の家を改装したギャラリーでした。街の雰囲気は、どこか大阪の中崎町に似て、昔からの下町の風情がある街並がつづいている。真新しい小粋なイタリアンの店もあって、ぽつりぽつりと店が増えていきそうな予感がある。名古屋の繁華街の中心が栄から名駅に移ったので、文化の街、サブカルチャーの拠点として、発展する可能性を秘めた街なのだろう。

「恋に落ちる」での新作は小さな絵が数点、1mを越える大きな絵は昨年都庁で展示した物でした。恋に落ちる、というタイトルからは、絵に変化があるかと思ったのですが、大きな変化は感じませんでした、微妙な色調の奥行きが広がったかな・・・・。「恋」とはいえ、絵画の世界に落ちて行ったようです。

日常の当たり前の情景を切り取った絵。彼女の視点や感覚が、フィルターとなって変調されていく。そして心に反射した風景を映し出す。GRAYを基調とした色のトーンが、マルチン・ヴォシレフスキーのピアノのように・・・静かに響いている。ちょっと不思議に思うのは、二十歳を過ぎたばかりなのに、静かな枯れた絵には老成した感がある。

おおげさな意味じゃなく、普通に生きることの意味・・・・。「当たり前の風景を、当たり前のように、自分らしく描くこと」。それが、生きているということなんじゃないかと思う、


MIKAME Reina HP

トーキョーワンダーウォール 三瓶玲奈展



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by knos3 | 2013-11-03 23:55 | 美術 | Trackback | Comments(0)

名古屋で個展 三瓶玲奈「恋に落ちる」展

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三瓶玲奈個展。
アートハウスあいちにて


http://aha-art.net/gallery.html

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by knos3 | 2013-10-14 07:27 | 美術 | Trackback(1) | Comments(0)

ハン・フェン「Floating City2011-13 : あいちトリエンナーレ2013」

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展示室いっぱいに広がった都市の模型が、大地に根を生やしているはずのビル群が、フワフワと宙に浮かんで、ゆらりゆらりと揺れている。テグスで吊ったトレーシングペーパーの建物、写真をラフに貼ってある、どことなく仮設っぽい浮かんだ都市。

思考の間にすっと入ってくる。理屈じゃない、感覚。アートは考えるんじゃない、感じること。それが面白い。

地震の揺れとか、都市の不安定さとか、儚さ、無常、空、・・・・





展示室を出ると、同じ作家のモノトーンの淡彩で描かれた川の流れ、ドームのトンネル。おぼろげな絵画。

批判的ではない、小さな声でささやくようなメッセージ、考える隙間を与え、想いを呼び起こす。

けっして、写真では伝わりません、モノとしての存在感がないと。



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knos3



ART LINK ART HAN FENG


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by knos3 | 2013-08-23 22:30 | 美術 | Trackback | Comments(0)

O'YA展 III。

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姪っ子の展覧会、5人のグループ展。

O'YA展 III。

TURNER GALLERY
都営大江戸線 落合南長崎駅、西武池袋線 東長崎駅、下車徒歩5分
5/09(Thu.)-5/15(Wed.)日曜日休 11:00-19:00 最終日は17:30まで。

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by knos3 | 2013-05-11 17:04 | 美術 | Trackback | Comments(0)

トーキョーワンダーウォール 三瓶玲奈展

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TOWER

トーキョーワンダーウォール 「cable」三瓶玲奈 Reina Mikame

2012年12月6日(木)ー12月27日(木) 9:00 ー 17:30 土・日・祝日は休場
東京都庁第一庁舎3階南側空中歩廊

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手前の空中歩廊で開催中。



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嘗て


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不親切なステップ

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場所による

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地点



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by knos3 | 2012-12-18 00:09 | 美術 | Trackback | Comments(6)