写真と空と自転車と

カテゴリ:ツーリング( 283 )

榛原から高見川ー吉野川 02

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月うさぎの辺りは標高650mと高いので、この時期でもそこかしこに いい姿をした満開の桜が残っている。新緑の萌黄色に混じった桜がおだやかな春の色を感じさせる。虎屋の「春の宵」が想い浮かぶ・・・・、花よりだんごか。

高見川に沿った「よしの庵」は築300年から80年の古民家。母屋は2階建てになっているので明治時代以降に300年の材を使って建替え増築されているようです。骨太の母屋に質の高い広間が増築されていて、書院の床の間や違い棚などいたるところに黒柿が使われている。欄間や建具の組子も手の込んだ作りになっており、数寄者の好みがあらわれている。ひと部屋は板張りの床に薪ストーブとソファーが置かれ、心地いいリビングルームになっている。これに大きな納屋があれば我家が考える理想的な古民家ですね。もちろん蕎麦もおいしい・・・・。ここでもゆっくりして1時間の小休止。

丹生川上神社中社を通って「麦藁」まではあっという間に到着。休憩ばかりにならないようにと、一番人気の天然酵母のバケットと小さいパンをふたつだけ買ってバッグに詰め込んで走る。ここからは谷が開けて単調な下りがつづくので、ただただひたすら風に向って吉野川まで走っていく。向かい風ですが初夏の風がきもちよく、ゆっくりといいながらもついつい本気で走ってしまう。吉野の上千本は桜も満開で見頃ですから多くの人でにぎわっているはず。ひとつ手前の吉野神宮前駅で聞いてみると ちょうど花見客で混み始めているらしい。足を伸ばして終点の吉野駅から乗ることにして、少しだけ上ると ここまで63km。余裕で愉しめる大人のツーリングとしては程よい距離でした。

吉野線は特急を除けば電車は1時間に2本しか走っていない。16:37阿部野橋行き急行に乗り、18:12阿部野橋に到着。橿原神宮前までは単線なので特急でも各駅に止まる。二上山の麓を走って 延々と1時間35分の電車の旅を愉しむ。吉野は実際の距離よりも時間的に遠い町だと感じてしまうのだ。いつもは眠っているから気にならないのか・・・・。

IさんOさん、お疲れさまでした。いい季節のうちにまた走りましょう。

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by knos3 | 2017-04-27 22:00 | ツーリング | Trackback | Comments(0)

榛原から高見川ー吉野川 01

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Iさんの復帰第一走はマイベストコースの高見川。一緒に走ったのは9年前ですが、「月うさぎカフェ」も今年で10周年。ともに一区切りの年。

上本町から8:15五十鈴川行き急行にのる、IさんOさんと8:18鶴橋で合流。いい季節なのに電車は意外とすいている。9:05榛原到着。駅前で「南河内の武豊」さんとしばし談笑。我々は高見川を下って吉野まで、武豊さんは高見川を上って松坂まで・・・・。

榛原から、芳野川をさかのぼっていくと、桜はまだちらほら残っている。いい風情の古民家が・・・・あちこちに・・・・。この辺りもいいなと思ってしまう。古民家探しはもともと東吉野からスタートしていますから当然ですが、足さえあればね・・・・。一谷峠の上り口で谷を渡って満開の桜を背景にこいのぼりが泳いでいる。上っていくともうたたんでいる。田植えの準備が始まるのでこどもの日まで待てないのだとか・・・。

ふうふう息をはずませて一谷峠を超えて、「月うさぎカフェ」で珈琲タイム。ゆっくり1時間休憩。目の前の南斜面でご夫婦がワラビを摘んでいた。一瞬の激坂を超えるとあとは深い森の坂を下っていく。高見川の支流で、おどろくほど透き通った清流平野川が流れている。アマゴがいそうな澱みがあり、養蜂箱もいくつか見える。森が気になるのですが、この辺りは手が入り間伐されているようです。豊かな森のめぐみは活かさないといけません。

伊勢街道にでて西へ、旧道を走って新木津トンネルの上を横ぎって高見川に下りていく。何もなかった東吉野に出来た、そば「よしの庵」と天然酵母パン「麦藁」。村を変えていくのは、ワカ者、ヨソ者、バカ者の力なりというが、ともに古民家というのも共感できる。まずは予約してある「よしの庵」でお昼休み。・・・・と休んでばかりいるが、これが大人のツーリング。

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by knos3 | 2017-04-24 13:15 | ツーリング | Trackback | Comments(0)

近江八幡から再び鈴鹿を越える。

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学校も終わったので、ひさびさに名古屋へ帰る。急ぐわけでもないし 電車でまっすぐ帰るのもつまらんので、近江八幡まで輪行して、永源寺から鈴鹿を超えて行けるとこまで・・・・。一昨年の暮れと同じコースを走ってみることに。

古道具屋を二件まわって、その後に家具工房YZさんに小一時間ほどおじゃまする。工房を見せていただき 機械のことなどお聞きする。10坪余りの区画を2区画使っていて、作業がしやすそうな整然と整理された工房には、いい機械を揃えておられました。なにより楽しんで木工をされている姿勢が理想ですね。

道の途中で貴重な黒柿、栃のスポルティッドの端材を手に入れる。なんでも木地師の方と古くからある材木屋から出た材料らしい。視点が変わると今まで気がつかなかったモノが見えてくる・・・・。この奥に木地師の里があるので、また来ないといけません。

トンネルを超えると、暗くなってきた。三岐鉄道の大泉から輪行して、桑名からJRに乗り換える。名古屋からはサクラ咲く桜通りをまっすぐに走る。

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by knos3 | 2017-04-12 23:00 | ツーリング | Trackback | Comments(0)

下ツ道をポタリングして平城京へ

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近くに住んでいると聞いていたMさんとはじめてのツーリングに行く。天気は上々、寒さもやわらぎ暖かい日差しが心地よいサイクリング日和になった。奈良には古くからの道が4本ある。東の山側から山の辺の道・上ツ道・中ツ道・下ツ道。奈良盆地を平城京の都から明日香へとつないでいる。今日は下ツ道を走る。

久々に会うので話半分、走り半分の余裕のポタリング。奈良はいいところだ・・・・。住んでみてやっとわかるのですが、時間がゆっくり流れ、折り重なる歴史と文化と豊かな自然がある。都会の便利なコトやモノは少ないが、生きるのにはなくても済むので、またそれがいいのだ。奈良の人にとっては当たり前のコトらしいのですが、生活の豊かさを感じる。奈良は人が生きるのに必要なコトやモノが広く深くそろっているところなんでしょう・・・・。

奈良盆地の真ん中を走っていくと、東に遠く若草山だ見える、南には三輪山、二上山、西には生駒山。低いけれども山に囲まれていることを実感する。大和郡山の稗田に環濠集落がある。環濠に囲まれ、密集した小ぶりの集落は奈良に多い典型的な集落。稗田 阿礼といえは稗田 阿礼口述を古事記に編纂した太安万侶とともに教科書に出てくる人物。こうして稗田の集落を見ていると実在した人物のように思えてくるから不思議だ。

唐招提寺、薬師寺を左に見て川に沿って桜並木を走る。以前来たときは薬師義も金堂の工事中、唐招提寺も金堂修復中だった。整備されてからはきたことがないのでもう一度来るべし。

平城京の正面にでる、再建された朱雀門と大極殿は法隆寺の姿に近いのですが、縦横の比率がどこか違っいて天平らしい力強さを感じらえないのは私だけでしょうか・・・・。もっとおおらかな姿にして欲しかった、少し残念・・・・。

奈良まちまで走って、お目当ての蕎麦屋は臨時休業、いつもの志津香はいつも通りの行列で、Mさんの案内でならまちの町屋へ。庭が見える落ち着く室内でおいしい鯛茶漬け・・・・。

ゆるりとしたポタリングなので、帰路ものんびり。明るいうちに我家に到着。

奈良まほろばサイクリングマップ

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by knos3 | 2017-03-02 19:00 | ツーリング | Trackback | Comments(0)

月うさぎカフェから高見川、吉野川、下市町。

9月のお題 ー すすき


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長雨の秋の一日、コースはお気に入りの高見川へ・・・・。

7:24田原本駅、大和八木経由で、7:49榛原駅。近いね・・・・。見上げると白い空、山裾に白く靄がたなびいている。湿度は高いが涼しくて気持ちがいい。メインの国道を外して脇道を走っていく。今日は水の流れるルートに沿って走るので、水分神社でガラガラパンパンとお詣りをして・・・・。

芳野川を遡っていくとポツリと来た。今日は行く気満々、天気のことも気にしないで出発したので。ここで天気予報を見ると、降水量1mm。これなら雨宿りしながらのんびりサイクリングできる。寺の門で雨宿り。

15分ほどで西の空が明るくなり雨が止んだので、出発、つづら折れの坂を上って谷尻の峠を超えて、月うさぎカフェで早めの小休止。予約してないのでランチは無理かなとダメ元で聞いてみると、今日はイケるらしい・・・・・。簡素でおいしい料理をいただいているとザーッと降ってきた。珈琲を飲んでいる間も、外で煙草をふかしている間も、ザーッと降りつづいている。

雨宿りをお願いして、雑談をしていると、ご主人が所有する山の間伐材手小型のログハウスを計画しているそうだ。他にも身障者の雇用のためのキャットハウスの計画や移住する若者のための古い農家を探していたりしている。こういう山村は我家の希望には合っていないのが残念ですが、御嵩のSさんのような生き方が出来れば、ここはぴったりの環境です。月うさぎカフェは400坪の小学校跡地ですが、家賃はSさんの2倍ということ。この時代だからこその理想的な環境です。木工の学校に通っていることと、今作っているものを見ていただくと、興味を持っていただいて、どこかでまたご縁があるかもしれません。

そんな話をしていると、雨がぴたりと止んだ。時刻は12時30分。雨が降りつづいたなら榛原へUターンするつもりでしたが、吉野に向かって出発する。

雨が降って増水しても、清流高見川は濁っていない。雨でも山から流れる湧き水は透き通っているわけですから。この程度の雨なら本来の川はこうなんでしょうね。

高見川から吉野の貯木を抜けて今日は下市のH製材所のHさんのところへ。面皮という、冬材に刃を入れて割いた杉のへぎ板を作っているところで、元は床框に使う材料。割いた冬目の光沢が美しい吉野ならではの素材です。初めて見たときは驚きとともに頭のなかですぐになに使おうか考え始めていたように、デザインする脳を刺激されました。今日は詳しく話を聞きに行ってきた。美しい輪が出来るので、これで器にならないものかと試作するための材料を仕入れに・・・・。面皮に関する興味深い話もいろいろ聞かせていただきました。

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道々収穫してきた栗、これで栗きんとん5個はいける・・・・。
by knos3 | 2016-09-25 09:06 | ツーリング | Trackback | Comments(0)

榛原 高見川 吉野 ツーリング

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近鉄榛原駅から、高見川を下って近鉄吉野神宮駅まで。約60kmのコース。
9月24日 近鉄榛原駅南口集合
 

ひさびさのツーリングは お気に入りのコース、奈良に拠点ができたからこそ走れるコースです。

近鉄榛原駅から芳野川を遡って、正覚寺から少しだけヒルクライム。月ウサギカフェで小休止。深い森の中の道を下って高見川に出る。古民家蕎麦屋「よしの庵」でおいしいそば(要予約)を食しあとは、さらに下っていくと丹生川上神社中社。さらに高見川を下っていくと吉野川に出る。ここから近鉄電車で奈良に帰るコース。我家まで単線の近鉄電車で約一時間。

深い森と清流を愉しめる下り基調のコースですから、比較的楽なコース。おすすめです。

この時期は日が短いので、早めの集合。

名古屋からは7:30 大阪難波行き特急8:58名張着、9:03上本町行き急行に乗換、 榛原9:19着。榛原駅南口集合。

秋のツーリングいかがでしょうか。

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by knos3 | 2016-09-17 06:30 | ツーリング | Trackback | Comments(0)

巻向から長谷寺、古民家ツーリング

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人が住むには建物だけではなく、土地柄や施設などの周辺の環境が大切なこと。そこは現地に行って周辺を回ってみて、そこでどんな生活をしているか想像してみる。。我家は車がなくても生活できることが条件なので、電車から徒歩で最長30分まで。近くに歩いて行ける食料品を扱っている店があること。出来れば世代交代が進んで子供がいる町がいいと思っている。

伊賀、赤目、琵琶湖周辺では東近江、近江八幡といろいろ見てきたが、奈良に住んでみると、奈良はいい。家はそんなに大きくなくてもいいが、平屋で小屋裏のある家。庭があって、木工所ができるような倉庫が欲しい。できれば土間、釜戸・・・・と言い出せばきりがないが。愉しく暮らすには、台所がけっこう重要なポイントになるのだ。

ネットで見た古民家は近いところなので下見を兼ねてツーリング。巻向といえば連休に山辺の道へ行ったときに下っててきたあたりで、近くに箸墓古墳がある。ここからならまっすぐ東へ走ってやや南へ行ったところ。田圃のなかを吹き抜ける朝の風は涼しい。まほろば線を超えると、どうも巻向と柳本の間。

地図で場所はわかっているので、駅を探してルートを辿っていく。外から見ると風情は悪くない。裏庭には鉄骨造の古い倉庫があるが、集落のど真ん中なので騒音が問題になるかもしれません。

長谷の物件も廻ってみる。途中で出雲という地名がある、どっちが先なのか調べてみないといけません。ここが出雲なら、話は分かりやすい、大国主はここなのだと勝手に想像を逞しくする・・・・。参道に面した物件は風情は悪くないが 、ここも木工所ができる場所ではないか・・・・。

いろいろ見てきたが、奈良には古くからの歴史があり、豊かな自然とゆったりした暮らしがある。時間がゆっくり流れているのは、こころが豊かなんだろう・・・・。奈良はいい。

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by knos3 | 2016-07-30 21:12 | ツーリング | Trackback | Comments(0)

山の辺の道

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洗濯機を持って来てくれた、twtrf2さんとyayoigaokaさんと山の辺の道を走ってきた。記録に残る道としては最古の街道。南は三輪さんから北へは春日山、東大寺につながる道。3度目の山の辺の道ですが、にゅうめんを食べたことのないというyayoigaokaさんにまずは三輪でのにゅうめん体験から始まる。古い店のなかには数十年使っているという杉のテーブルが渋い輝きを見せている。脚に付け加えられた三角の肘が余分ですが、どっしりとした二本足が天板を支えている。日本のテーブルの基本です。

海石榴市から仏教伝来の地を通って、山の辺の道に入って行く。道幅が2mほどの細い道で、標識が小さく目立たないのでいつも迷うのですが、そのおかげで観光地の気分が少なくて古道の雰囲気がよく保たれている。山の中に入ると石畳みになり走ることはできないが、押して歩くには悪くない。濡れた石畳みの道はビンディングにはちょっと辛いが・・・・。

大神神社には本殿がない、拝殿があり三方鳥居がありその奥は三輪山がご神体となっている、今日の授業にも出てきたが、山頂には結界が張ってありパワースポットになっているのだそうだ。大物主、大国主、出雲へとつながる古代の大きな流れを感じる場所だ。

途中月山刀道場がある、展示館では刀の展示があり使用している鍛冶場を公開している。三代目の若がおられたので、焼き入れの土の塗り方、焼き入れの温度によって紋が変わる、思い通りになりすぎても景色がよくないので、4本作ってみてその中の1本を仕上げるのだそうだ。展示してある刀の工程から先は秘伝の企業秘密なのだとか。いろいろ興味深い話を聞かせていただいた。こういう生き方もありなのだ・・・・と今は思う。

その先のカフェで再びにゅうめんをいただき休息、今回は走るツーリングというよりはぶらぶらと逍遥するポタリングになったが、心地よい五月の風に吹かれ、のんびりと話しをするいい機会であった・・・・。巻向遺跡、箸墓古墳へと山の辺の道の半ばで離脱していく。中沢真一の大阪アースダイバーのディオニソス軸の東端にあたる場所であり、ここから百舌鳥古墳群へ・・・・。どこに行っても歴史が残っているエリアなのだ。

奈良盆地の南部について。これからまた調べてみようと思う。三輪山からは大量の刀が多く出土しているということも今日の授業で話が出ていた。いずれにしてもこの辺りは古代の中心地のひとつなのだから・・・・。

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by knos3 | 2016-05-14 17:30 | ツーリング | Trackback | Comments(0)

網干ー室津ー相生 ツーリング 02

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1年ぶりの室津の町並みは格子がきれいになっていた。町で決めて各戸で掃除したのだろうか、そこかしこの建物がきれいになっているようにも見えます。反面、取り壊されてなくなっている家もある。いつものY家もきれいに洗われて格子の中には、チップスター梅味が置かれていた。世代がかわってもこの窓の飾りは受け継がれているのだ。

昨年も訪れた室津民俗館、かつての豪商魚屋の屋敷だった建物は丁寧に維持されている民家です。土間には大きな四連釜戸と水屋があり、こんな台所が理想的に思えます。よく見ると丁寧な仕事で仕上げたモルタルでした。井戸がある水場は外にあり、つながる土間の大きな釜戸と水屋の配置がよく、作業の流れが見て取れる。台所の屋根裏は納戸になっていて、小さな開閉式の天窓ひとつで土間は明るい。今はガラスが入っているがかつては雨が降りこむ作りだったのだとか。

母屋は光の入り方が工夫されていて、格子を通して障子にうつる春の光が、部屋のなかに面白い表情を与えている。気になる書院は、幾重にも障子が重なって奥行きを感じる作りになっている。ここで静かに本を読む、窓辺の書斎なのだ。本来の書院造りからは様式化されて簡素なモノになってはいるが、この窓辺の空間はいいものですね。書院造りの要素である違い棚は、海老束がくり抜かれて棚が浮いたような軽やかな意匠になっている。こういう細かい部分の意匠を見ると、角は几帳面が取ってあり、西洋の面材とは一味違う奥ゆかしい表現だ。でも、どうやって留めているのだろう・・・・。床に座る低い視点から見ると、違い棚、天袋などの裏がよく見える・・・・ここも見せ場なんでしょうね。ケヤキの一枚板や、網代が組んであったりするのは。そういうことか・・・・。

なにげない道具も、いくつかあって日常の煙草盆、算盤がならぶ作業机、簡素ながらもちゃんとした作りになっている。昨年も見た漆の盆は、手斧の跡が裏に残っている、意図的な意匠ではなく板を挽いたときの跡なんでしょう。こんなところの仕上げが気になります・・・・。客用の物となると香の物の器は白磁が使われているし、裁縫箱は蒔絵だったり、贅を尽くした豪華なものと、簡素な日常のものを使い分けている。とはいえ、いたるところに意匠をこらした技が見える。手の込んだ七宝文様の格子、敷居の下にある巾木のようなところに、凝った意匠があったりするのは、なんなんでしょうか?

この古い民家には江戸から昭和までのブリキの水筒や魔法瓶まで、使われていた当時の道具がおかれていることが魅力です。現代のシステムキッチンも扉に隠されていました。私にとっては何度来ても見飽きない家なのですが、隣で嫁が少し呆れてます・・・・。来年は駆け出し職人の目でまた見に来ることでしょう。たぶん・・・・。

室津にきた時は、牡蠣と釘煮は欠かせません。その後でM本商店で釘煮をと思ったのですが、今年は漁が遅れていてまだ出来ていないのだそうだ。いつ穫れるかわからないが、出来たときでいいのでと、お願いしてきた。変わらぬ海に見えても。海の中では魚の動きは変化しているのだ。

早いうちに室津を出て、相生までまっしぐら、P温泉で冷えた体をあたため、ほっと一息。春一番のツーリングは室津で牡蠣、いい1日でした。

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by knos3 | 2016-03-24 21:30 | ツーリング | Trackback | Comments(0)

室津に行くと、寄り道する相生のカフェ。

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室津に牡蠣を食べに行くツーリングも、2007年から今年で8回目。2008年と震災の2011年を飛ばしてますが、我家にとっては暮らしの歳時記のひとつとなった。決まった季節に同じところを訪れるのはいいものです。行くたびに変わっていく町の風景といつも変わらない海。室津のYさん家にある格子のショーウインドウは見せてくれるるモノが季節ごとに変わっていく。それも面白い。変わらないものと変わっていくものがありますが、穏やかな生活には、あまり変わらないほうがいいのですが・・・。

牡蠣はいつも室津のH市でいただき、M本商店で釘煮を買って、最後に相生のP温泉で湯に浸かることが定番の寄り道になっているが、もう一つ「だるま珈琲」という名前のカフェが加わった。大阪に向かう電車に乗る相生駅にほど近く、わざわざ待ち時間を作ってでも珈琲の香りを楽しみながら過ごす場所になった。

そのわけは、アラビカ種とロブスタ種の違いを知ってしまった我家には、おいしい珈琲屋は欠かせない存在。1日に1杯はおいしい珈琲を飲みたくなるので・・・・。ツーリングの最後に、自家焙煎された香りのいい上品な珈琲が、ホッとした気分にさせてくれるから・・・・。香りにうるさいカフェが多いなか、ゆっくり喫煙できる貴重なカフェです。

ご主人が自転車好きでアンカーRA6がいつでも走れるように店内に置いてある。自然に自転車好きの常連さんが集まるようになり、いつ行ってもジャージを着た人が珈琲を飲んでいる。今日もコーヒーを飲んでいると「だるまのコーヒー」の文字が入ったジャージを着たサイクリストが入ってきた。店の前にはサイクルツーリストのためにサイクルラックが設置されているのもありがたい。

なにげに、落ち着く店なのだ。

今日も7時10分に「だるま珈琲」に到着、8時12分の米原行きの新快速までの時間をここで過ごす。

だるま珈琲フェイスブック
だるま珈琲ブログ 趣味の自転車の事ですが…(^^;

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by knos3 | 2016-03-23 23:40 | ツーリング | Trackback | Comments(0)