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ホイール組ーハブ SANSHIN PROAM



ホイール組ーハブ SANSHIN PROAM_c0015099_133555.jpgホイール組ーハブ SANSHIN PROAM_c0015099_1325215.jpg

ホイールの中心にあるハブとそのパーツ、SANSHIN PROAM。70年代中期から後期のもの30年前の古いハブです

前輪につづいて、後輪も組み直しました。

ホイールの中心ですから、ハブは自転車の中で最も重要な回転部分です。左の写真がハブの本体、シャフトを抜いた状態です。右が抜いたパーツ、シャフト、ステンレスボール、玉押し、ロックナット。

簡単な構造で、2つのベアリングを繋いだものがハブ。ベアリングの外周のフランジにスポークを通す穴があって、リムと連結します。一般的には36Hから、スポーツ車では32H、ほかに28H、24H、18H、などあります。スポークが多いほど強度があり、少ないほど軽量化できます。スポーク1本とニップルで8gほどありますから、4本でも32gの軽量になります。このホイールはフロントは685gリアが765g、あわせて1450gです、昔のものとしては、かなりの軽量ホイールです。

単体のボールをケースの外周に並べて入れます、シャフトに通した玉押しでボールを押さえます。玉押しと固定ナットのダブルナットで固定します。最低限の部品で良く出来てますね。うーん、すばらしい。

薄いハブスパナで玉押しとロックナットを締めたり、緩めたりして位置を調整しながら、回転の滑らかさを調整します。ここが面白いとこ。緩めるとスルスル回転します、締めると固くなります、この微妙な調整が面白いんです。スルスルでガタが出るちょっと手前のところを探して調整します。ガタが出てはいけません、ちょっとでも緩めばハブ本体がダメになってしまいますから。なるべく滑らかになるように自己責任で調整します、ホイールを固定する時にフォークの外側からクイックでさらに押さえますから、やや回転が堅くなります、ですから、ぎりぎりのゆるめがいいですね。クイックもギリギリの軽めで締めます。この調整でホイールの転がりが変わります。いいホイールはいつまでも廻っています。メンテナンスがきらいな人は、固めが安心ですけどね。ショップの人も、自分のはスルスル、人のはキチキチで組むと言ってました。

シュパーブプロやデュラエースなどのいいハブは驚くほど滑らかです。スルスルの状態でもガタが無くしっかり止まります。ステンレスのボールとスチールの玉押しでこんな滑らかに回転するのはよほど部品の精度が高いのでしょうね。シュパーブプロのホイールは、振れ取り台で軽く2分間程、廻っています、ゆっくりになって止まりかけてからも回転し続けます。こういった仕事を見るとうれしくなってしまいます。モノ造りの技を感じます。

20050220

knos3
by knos3 | 2005-03-24 20:30 | メンテナンス