淀川から松花堂へ、さらに和束へ。 Vol1
昨日の雨も上がって、黄砂で遠くがもやっているがまずまずの天気、天竜までにもう一度走っておこう。のんびりと朝を過ごして11時に出発。さてどこへ行こうか、お決まりの淀川を走りはじめる、光と風が気持ちがいい、風は追い風、快調だ。行けるとこまで走ってみよう。
岩清水八幡宮を通って、高野街道にでる、しばらく行くと左手に松花堂庭園がある。松花堂といえば、松花堂弁当が思い浮かぶ。松花堂昭乗が愛用していた田の字型に仕切られた四角の器をヒントに、吉兆の創始者、湯木貞一が料理を盛る器として使ったもの。松花堂昭乗にちなんで松花堂弁当と名付けられた。
かつては岩清水八幡宮・男山にあった松花堂は明治の頃に神仏分離で、移築されたもの。2002年には松花堂庭園として草庵、松花堂と庭園が再現されている。この草庵、茶室のようだが、仏壇がある。2帖の小さな部屋の天井は、はっとするような赤い太陽と鳳凰の天井画が描かれている。
5月の新緑が映える。こじんまりとした庭園の空間を仕切る竹垣も、節の並びや編み込み模様が規則正しく幾何学を描いている。竹垣で囲まれた小さな空間はほっと一息、心が落ち着く。程よいヒューマンスケールなのでしょう。
石、土、植物などの自然の素材を使って、高い美意識と幾何学とでつくられた空間はぴりっとした緊張感があるが、誰もがいいと感じる共通項を根っこの所で押さえられているからが居心地がいい、洗練とはこういうモノなのだ。
今はもう古いものにしか残っていないが、和のここちよさはいいね。この美意識と居心地。どこかで失ってしまったものを思いださないといけません。
ここまで約35km、さて高野街道を走って南へ、さてどこまで行けるかな・・・・。つづく。
走行距離 123.03km 走行時間 5h13m18s 平均速度 23.5km/h 最高速度 77.6km/h??(大阪市内は怪電波が飛んでいるようです)
070526
knos3