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写真と空と自転車と

香りふくむ風

弥生三月のお題 − 「東風」

朝、玄関をでて、駅に向って足早に歩き始める。いつもの同じ風景を眺めるでもなくさっさと歩いていると、ふっと風にふくまれたほのかな香り、うっとりと甘い沈丁花の香りだ。花壇に植え込まれた沈丁花は、真っ白な花と赤紫がかった花が一緒に咲いている。花は地味で目立たないが、まわりを包み込むように流れる甘い香りがしっかりと存在感を示している。そういえば会社の近くでもこの香りを感じたことがある。春を感じる沈丁花の香り。

写真をと思ったが、曇っているのと時間を急いでいた事もあって、写真は撮っていない。それでもしっかりと印象に残っている、鼻孔に香りが記憶されている。花より香りの木。これからは花が咲く季節、白木蓮の蕾もだいぶ膨らんで、ユキヤナギが咲き始めた。やっと春が動きだしました。

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香りふくむ風_c0015099_0334417.jpg香りふくむ風_c0015099_0335596.jpg

今月になってからは、普段気にかけない風を意識しながら歩いているのだが、2度だけ東からの風を記憶している。雨の降った22日、暖かいゆったりとした風が東から吹いていた。どうも天気が下り坂に向うと東から風が吹くようだ。東風というのは。嵐のような強い東からの風の印象があったので、これは違うかな・・・と思い待っているのだが、いっこうに東風は吹かない。

春の風が運んで来る花粉には体が敏感に反応してくれるため、私にとってくしゃみが出たときが春の始まりだ、私の春はもうとっくに来ている。さまざまな春の風を感じながら、まだかまだかと東風を待って暮らす、これもなかなかいいものだ。

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knos3
by knos3 | 2006-03-24 01:05 | 自然