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機械加工で作ったスツール。

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小箱につづいて、配られた図面に従ってスツールをつくる課題。前週に木取りから加工、組立までを生徒の目の前で先生が説明しながら実演して作ったモノ。出来上がった品物は来年の専門校展で販売される商品となる。

今週は木取りから組立までを1人で作るのだ。初めて使う機械にとまどいながら、使い方を練習しながらノートを見ながら見よう見まねで作っていく。ホゾ組が16ヶ所もあるので、ポイントは正確なホゾとホゾ穴の加工、角ノミ盤の正確な位置合わせとホゾ切りの正確さが求められる。角ノミ盤はハンドルで位置決めしてレバーを下すわけですが、ここはスミと角ノミを目で合わせる。ホゾ切りも試し切りによる現物のホゾ穴とのすり合わせが重要なポイント。機械加工といえど目で合わせることが基本です。

余裕で3日あれば出来ると踏んでいましたが、ミスをして木づくりし直しがあったり、角ノミ盤とトリマーなどは新たな機械の練習をしていたので時間がかかったのと、仕上げの面取りはノミによる留め加工に手間取り、結局5日間かかってしまった。今週は時間切れでtwtrfさんから購入したハードメイプルの出番はありませんでしたが、いつか自分のためのスツールをつくるつもりでいる。

初めて機械加工で製品を作って見て感じたメリットは、早く、大量に、正確に・・・・物作りの基本が、正確な部品を作り、素早く組み立てること。職人の世界からいっきに近代の工業化された時代の工員になった気分です。機械の調整さえできれば、機械加工は長い期間がかかる手加工に必要な技術の習得が不要で、誰でもすぐに真直ぐに切れ、直角が出る。機械でできるところは機械に頼った方がいいモノが早く出来るわけです。

だからこそ、これからの時代に作るとすれば、機械では出来ない何かが必要になってくる。たとえば機械では出来ない線、仕上げや素材で工夫をして見るとか、機械で作られた製品にはない価値をなにか加えていかないといけません。機能やデザインなどは生き方や住まい方の問題かもしれません。カタカナでいうとライフスタイルというやつです。

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Knos3
by knos3 | 2016-10-19 19:46 | 学校