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大人のルール

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自転車で街を走っていると、なぜ?と思うことが多くあります。涼しい顔をしたママチャリが正面から走って来る。悪びれることもなく直進して来る、結局こちらが避けることになります。小学生の頃に「車は左、人は右」と教わりましたから、彼らは自転車は人の仲間だと思っているのでしょう。

御堂筋を気持ちよく走っていると、クラクションを鳴らして走り去る車がいる、親切な人は窓を開けて、「自転車は歩道を走れ!」と大きな声で注意をしてくれる。彼らも自転車は人の仲間だと思っています。

法律では自転車は軽車両ですから、自転車は車の仲間です。車道の左端を走ることが、正しい自転車の姿です。ところが今は自転車が走れる歩道もあります。大阪府警は、自転車の事故を減らすために、自転車通行可能な歩道を2m以上の歩道すべてにしようとしています。自転車を車道から、歩道へ移そうとしています。自転車はイソップ物語の「コウモリ」のようです。30km/hの自転車は危険すぎて歩道を走ることは出来ません。歩道も決して安全ではありません、知り合いのNさんは、歩道を歩いていて自転車と正面衝突、前歯を4本折ってしまいました。

記事にもありますが事故の9割が車やミニバイクとの衝突。そもそも自転車は車道を走るという原則を、知らない車が多いのです。ルールを知らない自転車側にも問題はあります。お互いに知らない同士が道路を共有して走っています。これではあぶないのは当然のこと。

まずはルールを明解にすること、次にルールを知らない大人たちにルールを教える教育をして欲しいものです。

こんなこと書いてますが、実は私も2年前までは、道路交通法の自転車のことについてはほとんど知りませんでした。はじめは歩道を走っていましたが、速度が上がるに連れて、危険を感じるようになり、道路交通法を調べてみると、自転車は原則、車道となっていました。それ以降は車道を走るようになりましたが、危険を感じる場所では歩道を走っています。

自分のことは自分で守る、信号も守るようになりました。我が身の安全のためです。

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knos3



7月1日の読売新聞 大阪地域ニュース 記事。

 道路交通法で原則として車道の走行を義務づけられている自転車について、大阪府警は1日までに、規制を見直して幅2m以上の歩道はすべて通行可能とする方針を決めた。府内では昨年、自転車乗車中の交通事故者数が62人と全国ワースト2となるなど、急増する自転車事故を減らすのが狙い。一部の歩道には「自転車通行帯」を設け、歩行者との事故防止策も進める。

 府内では昨年、自転車が関係した交通事故が初めて2万件を突破。全事故の約30%を占め、今年の5月末の死者数も29人にのぼり、減る気配を見せていない。

 自転車が関係する事故の約9割が車やミニバイクとの衝突。府警は32年前から幅2m以上の歩道約5800kmの半分を自転車通行可にしてきたが、今回、規制を緩和することとした。

 来年以降、歩道上に自転車マークを表示。幅3m以上の歩道には、車道に近い1m部分を「自転車通行帯」として明示、歩行者との衝突を防止する。

 府警は「自転車マナーのPRや表示の工夫など様々な手法で、事故防止に取り組みたい」としている。
by knos3 | 2005-07-06 23:45 | 自転車