写真と空と自転車と

MarkAudio CHR70 V3 10.1L チューニングを考える

螺旋箱は共振していることで低音が増幅されていること。さらにバスレフポートも効いていることで、低音がうまく増強されているのは測定結果を見ても、聴いていても分かるのですが、理屈がよく分からない・・・・。1/4波長共鳴管なら50Hzでも1.7mの筒の長さが必要なのですが、0.75mしかない螺旋では113Hzとなり、50Hzまででているのはなぜ・・・・。


ベースの音がボンついているので、バスレフダクトの調整。まずはバスレフダクトを塞いで密閉箱にして測定してみると・・・・。低音の山が6dbほど低くなって、フラットに近付きます。バスレフダクトが効いている証しです。

サインスイープ・バスレフダクトから35cm 青・密閉  赤・バスレフ
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密閉にしては低音が伸びている、やはり箱自身が共振しているのでしょう。30-40Hzまでの低が出ています。低音はぐっと締まっていい感じなのですが、中高音がつまった音になって、開放的な音が好きな私の好みには合いませんでした。周波数特性はいいんですけどね・・・・・。


サインスイープ・バスレフダクトから35cm 青・吸音材なし  赤・吸音材ミスティックホワイト
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共振の暴れを抑えるためには、吸音材のミスティックホワイトを1枚入れてみると、ややレベルが下がって500Hz以上の中高域の暴れがかなり減っています。低音は30Hzまで伸びています。音の印象は落着いた穏やかな音になりました。もう少し入れた方がいいようです。



サインスイープ・バスレフダクトから35cm 青・バスレフダクト11cm 55Hz  赤・バスレフダクト18cm 45Hz
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さらにバスレフダクトのチューニング。11cm 50Hzではベースの音がボンつくので、あと10Hz程度低く設定してもいいかもしれません。さまざまなチューニングができるように塩ビ管を7cm、5cm、2.5cmと用意して、計算してみると、18cmで45Hzになる。11cm+7cm=18cmに伸ばしてみる。

量感はさほど変わらないが、ベースのズゥンという低い音やバスドラのドスッという音が聴こえてくる。締りのいい低音になってきた。10cmのユニットですから、重低音は望めませんが、低音の雰囲気は充分感じられます。もっと低くてもいいのかも知れません。

ダクトを伸ばした影響で、800-1100Hzにかけてのギャップとピークが気になります。これも共振の影響か・・・・?

伸びのある華やかな高音に個性がありますが、心地よい音です。カッンとシンバルに芯がある。ギターの音がいい。低音が響くようになって、ダンゴだった音が除々にほぐれるように、奥行き感や、各楽器の張りのある活き活きとした音色になってきた。

ズゥンと響く重い低音はD130にはかないませんが、MarkAudio CHR-70 V3と螺旋箱の組み合わせは、相性がよかったようです。

測定結果をグラフで表わすことで、音の変化を客観的に視覚で捕らえることができます。グラフでは微妙な違いでも、耳ではっきりと聴き取れる変化です。低音が盛り上がった特性で、教科書的なフラットな特性ではありませんが、耳には心地よい音で鳴っています。低音は音楽を支えるベースです。大音量で聴くわけではないので、ラウドネス効果として考えると、これくらいでちょうどいいのかも知れませんが、もう少し低音の山を小さく、低く、チューニングしていこうと思っています。


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knos3


120709 MarkAudio CHR70 V3 10.1L チューニングを考える
120708 MarkAudio CHR70 V3 10.1L 測定してみると・・・・
120704 MarkAudio CHR70 V3 10.1L スパイラルの効果は・・・・
120616 MarkAudio CHR70 V3 10.1L スパイラルの音
120606 MarkAudio CHR70 V3 10.1L チューニング
120512 MarkAudio CHR70 V3 図面ができた。
120506 MarkAudio CHR70 V3 どんなキャビネットにしようか・・・・
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by knos3 | 2012-07-22 23:45 | 音楽 | Trackback | Comments(2)
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Commented by yayoigaoka at 2012-07-23 23:17
最初のデータで、35Hz以下でバスレフと密閉が逆転するんだね。ひょっとするとバスレフでは反転した位相の波が重なって打ち消すからかな。たぶん。
Commented by knos3 at 2012-07-24 22:38
実に分かりやすいグラフになりました。共振周波数55Hzを中心にダクト内の空気が共振して正相になります。周波数が低くなるに従って少しずつ位相がずれていって、共振しなくなると逆相になって、音を打ち消してしまうので、ストンと落ちるバスレフの特徴的な特性になります。

高い周波数はダクトが共振しないので、特性に変化は現れません。バスレフは低音を効果的に強調する、確実なキャビネットです。

密閉箱と比べると開放的な活きのいい音がするので好きなのですが、まだベースの音がボンボンする曲があるので、更なる調整が必要・・・・。一年かけてじっくり完成させるつもり・・・・。