写真と空と自転車と

MarkAudio CHR-70 V3 10.1L 測定してみると・・・・

サインスイープ・バスレフダクトから5cmc0015099_22593019.jpg


測定してみるとなにかが分かるかもしれない・・・・・。


まずは、気になるダクトの効果を調べるためにバスレフダクトから5cmの位置で測ってみる。上のグラフはサインスイープの途中で30Hzの瞬間を取り出したものです。

スイープすると、共振の動きが見える。共振の倍音の山が5つ、30Hzの倍音が60Hz・90Hz・120Hz・150Hzときれいに出ています。螺旋箱は消音機能だけではなく、箱内の空気が共振する何らかの共鳴管だったのですよ。美しい比率からはじまって、図面に描いた螺旋を見ているうちに、オリジナルノーチラスの消音機能が想い浮かび、螺旋を伸ばしてつないでみるとTLSを密閉したような共鳴管になるのでは・・・・・と想像はしていましたが、

これは、螺旋共鳴管、位相反転消音箱とでも言うのでしょうか。


サインスイープ・ユニットとダクトの中心から35cm・ダクト内に15mm角帽の有無c0015099_2351379.jpg]



下のグラフはユニットとダクトの中心から35cmの位置で測定。ユニットのFoは64Hz,ダクトの共振周波数は50Hzです。ピークは計算に近い値の55Hzですが、低音のレベルが高く盛り上がっていて、30-40Hzの低音まで音圧を感じます。

この美しい比率の箱は、想定外の結果をもたらしてくれたようです。小さなユニットと小さな螺旋箱が40Hzまで聴こえるのは、どんな共振になっているのでしょうか・・・・・。単なるバスレフではなく、共振によって低音が効果的に増幅されているのは間違いありません。共振する箱は数多くあって、共鳴管、TLS、TQWT、バックロードホーン、バスレフも・・・・・密閉型と後面開放型以外は何らかの共振を利用して音を作っているのですが、共鳴管の系統はまだ理論が確立されていませんから、理論的な設計はできません。やってみないと分からないというモノです。

ここからは推測なのですが、螺旋箱は吸音材なしでも歪みの少ない音になっています。螺旋が消音効果と定在波の発生を抑えているようです。共鳴管は独特の極端なピークがあるのですが、開口がバスレフになっているので、バスレフダクトの共振で抑えられていてるようです。開口が小さいことも影響あるかも知れません。

肝心の音はというと、やや焦点が甘いですが量感豊かな低音が出ています。通常の音量なら聴感上の不自然さは感じられません。曲によってはボーンとゆるい音になるのは、共振のせいでしょうから、吸音材で抑えた方がよさそうです。この箱はバスレフとして設計しましたから、当然バスレフダポートも効いています。バスレフのポート周波数は55Hzですから、これも10Hzほど下げた方がバランスがよくなると思います。11cmの小さなユニットで10Lの小さな箱とは思えない、30-40Hzまでの音圧を感じます、重さまでは再生しきれませんが、フワッと漂うようなかろやかな低音には魅力を感じます。

低音がよく出る反面、中音がやや引っこんで、おとなしい音に聴こえます。200-300Hzと400-1000Hzのギャップを埋めるにはどうしたらいいんでしょうか。共振の山を抑えるための吸音材・・・・・?か、箱の中の定在波・・・・?か。これもやってみないと分かりません。

120708

knos3

120709 MarkAudio CHR70 V3 10.1L チューニングを考える
120708 MarkAudio CHR70 V3 10.1L 測定してみると・・・・
120704 MarkAudio CHR70 V3 10.1L スパイラルの効果は・・・・
120616 MarkAudio CHR70 V3 10.1L スパイラルの音
120606 MarkAudio CHR70 V3 10.1L チューニング
120512 MarkAudio CHR70 V3 図面ができた。
120506 MarkAudio CHR70 V3 どんなキャビネットにしようか・・・・
120506 MarkAudio CHR70 V3
by knos3 | 2012-07-14 08:00 | 音楽 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://knos3.exblog.jp/tb/18182898
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by yayoigaoka at 2012-07-21 11:42
Shimo-chu氏のバスレフFF105WKの測定をした時も、共振周波数より下が、なだらかに下がるので、バスレフなのになぜだろう・・、と思って計算してみました。Fostex推奨サイズのエンクロージャですがスピーカF0が75Hzなのに、共振周波数が85Hz?? 容積が足りない? 推奨が6ℓ、今回の計算結果は9.5ℓ。鶴舞図書館で本を借りて計算しましたが、まだ理屈がよく分かってません。再度本を借りて再検討の予定。
Commented by knos3 at 2012-07-23 23:08
ざくっと美し比率で計算して、さっさと作ってみる、文科系オーディオ。内容量10.1L、共振周波数50Hzバスレフ消音箱のつもりが測定してみると共振している・・・・。

螺旋を伸ばしても0.75Mの短い箱では共振周波数が113Hzですから、1/4波長共鳴管とは違うし、ほかのATLやMLTLとも違う。測定結果とは全く合わず・・・・、どんな原理で共振しているのかさっぱり分からず、模索中。バスレフダクトの負荷が共振を低くおさえているのか?と推測しているのですが、これ以上進む手がかりがない・・・・。こんな時は考え続けることしかありません。

この箱の低音は可能性を感じます。魅力的な螺旋箱です。