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-14.5mmのショートクランク

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クランクを153mmにして、14.5mmも長さがかわったにもかかわらず・・・・そのままのポジションでも気持ちよく走れるのだ。そこで、ショートクランクのことについて考えてみることに・・・・。

短くなった分廻しやすく、回転が楽に維持できるようになった。膝を意識して上げなくても、自然な感覚で無意識で廻って行く。上死点が下がって、下死点が上がった状態。とくに平地を走るとペダリングが巧くなった気分になれる。子供用の自転車に乗ったような感覚で小さく、くるくる、よく回るのだ。

反面、踏み込むようなダンシングは難しい。クランクが短くなり過ぎて力を入れるタイミングが合わないのだ。トルクをかけて踏み込むのも、うまくいかないのはタイミングの問題か・・・・?、14.5mmも変わったからね・・・・。慣れるにはしばらく時間がかかりそう。

167.5mmのクランクと比べれば153mmのショートクランクは一長一短があって、ダッシュを繰り返すレースのような乗り方には合わないかもしれません。しかし、一定のペースを守って、自分の速度で走るロングライドにはショートクランクは向いているんじゃないかと思っている。心配していた坂も、清滝峠が上れれば充分だ。

交換した時のポジションは、671  635  80  67  922  882 SB寸法は0.953。

本来ならクランクが3時の位置で、膝裏の垂線ということはサドルが14.5mm後退するはず。上死点では14.5mmクランクが低いので膝が詰まることなく上死点を越えていくので廻しやすい。下死点では14.5mm高さが上がるのでサドルは14.5mm上げなくてはいけない。

下死点に合わせると上死点で29mmの差が出てしまうのは、あまりにも差が大きくないか・・・・。もしくはそれがより走りやすいポジションなのか・・・・。

モノはためしと、基本を守って14.5mmサドルを上げて、後ろへは遠慮して半分の8mm下げてみた。かつてない大きな変更だ。サドルを中心に考えると、上死点が29mmも下がることになる。膝の角度がどうなるか、ひさびさのCADの登場


-14.5mmのショートクランク_c0015099_1851157.jpg


股関節を中心に置き換えると、こんな図になる。クランクが描く軌跡の大きさがこんなにも違うとはね、計算では1回転で91mmも短くなるわけだ。膝の高さは11mm下がって、角度は57°から63°となり、6°も大きくなる。図で見る限りは、とても楽になりそうな感じがする。

下死点から9時-12時までが回転半径が小さくなり、膝を持ち上げる動き・・・・、太腿を引き上げる動きが少なくなって、上死点を越える動きが楽になることがわかります。いわゆる引き足を使う意識が少なくても自然に楽にまわるのです。その差は29mmですからね・・・・だからペダリングが巧くなったように感じるのでしょう。

走る時は太腿を上げることを意識しないと足が前に動きませんが、歩く時は特に足を動かす意識がなくても、自然に足が前に出ます。9時から12時までの引き足を意識しないでも廻ってくれるショートクランクは、自然な動きで歩くように走るということなのでしょう。自転車で歩く、楽に遠くへ・・・・、より効率的に歩く。高い回転を維持しやすいので速度が落ちることはありません。

しかし、ショートクランクは誰にでもベストなクランクではないように思います。理想は、あくまでも長いクランクを回すこと、しかも53-54Tのような大きなギアで・・・・。自転車の愉しみはさまざま。楽に遠くへ・・・・自分のスタイルで・・・・。

ポジションは変わって、685  645  80  75  922  882。 SB寸法は0.941になった。

090912

片道15kmの通勤では平地ばかりなので、快調そのもの。ホントに良く廻ります。回転が維持しやすいので平均速度も上がっているようだ。なるべくダンシングするようにしているので、テンポの早いダンシングにだいぶ慣れて来た・・・・。

通勤で120km走ってみて、サドルが前に感じるのでポジションの微調整、遠慮していたサドルをあと7mm後ろに下げて82mmに。こんな後退幅は初めてのことだが、体が要求することだから、これでいいのだ。

さらに基準の14.5mmまでサドルを後ろに下げて 685 652となり、やっぱり0.952となるのだ。

090922

knos3



167.5x2x3.14=1051.9
153.0x2x3.14=960.84
1051.9-960.84=91.06
by knos3 | 2009-09-27 22:30 | ポジション